箱根駅伝圧勝の東洋大 受験者「1万人増」期待

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   「山の神」柏原竜二選手を擁して驚異的なタイムで第88回箱根駅伝を制し、総合優勝した東洋大学の入学志望者が2012年はぐんと増えそうだ。

   毎年、新春の箱根路を走る大学駅伝は人気があり、テレビの視聴率もうなぎ登り。2012年も平均視聴率28.2%(ビデオリサーチ調べ)を記録して、正月3が日で唯一の20%超えをたたき出した。東洋大は箱根駅伝で優勝した年には入学志望者数を増やしており、今回も「駅伝効果」が期待されている。

箱根駅伝で優勝した年は入学志望者が増える!?

総合優勝の東洋大学、入学志望者数は増えるのか?(写真は、「箱根駅伝」の公式ホームページ)
総合優勝の東洋大学、入学志望者数は増えるのか?(写真は、「箱根駅伝」の公式ホームページ)

   「柏原人気」は東洋大の台所事情にも「貢献」しているようだ。同大学の入学志望者数は毎年アップ。総合優勝した2009年の志望者数は前年より1万人増えて6万9000人。10年は4000人増の7万3000人が受験した。

   入学受験料は3万5000円だから、受験料だけで1億4000万~3億5000万円も増えた計算になる。早稲田大学にわずかに及ばず総合2位だった2011年は6万8000人に減った。

   つまり、箱根駅伝で優勝した年の入学志望者は増加する傾向にあるのだ。大学受験の予備校、代々木ゼミナールは「人気の源泉になっているようです」(入試情報課)と話している。

   上武大学は2009年以降、予選会を勝ち抜いて箱根駅伝に参戦している大学の一つ。1968年に商学部を開学した歴史の浅い大学で入学志望者も多くはないが、少子化の影響もあって、どの大学も志望者数を減らすなか、09年に270人、10年330人、11年には430人(一般入試のみ)とジワジワと増やしていて、「知名度の向上につながっているようです」とみている。

   とはいえ、代ゼミは「必ずしも(駅伝の成績と)連動していないですね」とも指摘する。

   たとえば、明治大学の入学志望者数は2010年、11年と2年連続で「日本一」になったが、箱根駅伝との関係では不参加だった08年が10万9000人。予選会を突破して出場し、総合8位でシード権を取り戻した09年は10万6000人と減らした。ところが、10年は総合10位と成績を下げたものの、志望者数は1万人増えて11万6000人。総合5位だった11年は11万4000人だった。

   12年の箱根駅伝は「打倒 早大」の目標を掲げて、復路10区で早大を逆転。総合3位となり、4年連続でシード権を獲得しただけに、入学志望者数も増加を期待したいところだ。

駅伝だけでなく、大学全体の改革必要

   箱根駅伝との連動性では、2011年優勝の早稲田大学もその年、入学志望者数を減らした。「過去、山梨学院大学や神奈川大学も優勝していますが、志望者数とは連動していません」と指摘し、最近力をつけてきた城西大学や中央学院大学も志望者数を減らしていて、「城西大は2003年の約8000人、中央学院大も同年の約1000人と比べると半減しています」(代ゼミ)という。

   さらに、代々木ゼミナールはこう説明する。

「大学改革への姿勢が現れていて、それが評価されていると思われます。スポーツへの考え方もその一つですが、学費などの経済的な支援、施設や設備の充実、学業や就職などの幅広いところでの指導体制と、教育や入試、広報などのさまざまな要件が学生にきちんと向けられているかが問われています」

   駅伝の成績だけよくてもダメ、ということらしい。

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