ひと登場 元女子アナ弁護士・菊間千乃さん 仕事が楽しくて「毎朝起きるとワクワクするんです」

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   人気アナウンサーとして活躍していた菊間千乃さん(39)が、弁護士を目指してフジテレビを退職したのは2007年末だ。それからおよそ4年、夢を実現した菊間さんが2012年1月から都内の事務所で、弁護士としての第1歩を踏み出している。

   13日には、司法試験挑戦の日々を記した『私が弁護士になるまで』も文藝春秋から刊行された。「新人弁護士」として多忙な日々を送る菊間さんに、仕事の合間を縫って話を聞いた。

ごはんもなかなか外で食べる暇がない

晴れやかな表情で、「毎日が楽しい」と話してくれた菊間千乃さん。2012年1月19日、都内で
晴れやかな表情で、「毎日が楽しい」と話してくれた菊間千乃さん。2012年1月19日、都内で 菊間さんは2010年、2度目の挑戦で司法試験合格。1日15時間の猛勉強と、仲間との励ましあいを実らせた
菊間さんは2010年、2度目の挑戦で司法試験合格。1日15時間の猛勉強と、仲間との励ましあいを実らせた

――弁護士として働き始めておよそ2週間になるとのことですが、感想はいかがですか。

菊間 まだまだふわふわしている感じです。事務所内では「菊間先生」と呼ばれているんですが、まだ慣れませんね。毎日とてもめまぐるしい忙しさですが、とにかく仕事は楽しくてやりがいを感じています。毎朝起きると、「早く事務所に行きたい!」「今日どんな仕事しようかな」ってワクワクするんですよ。

――現在の事務所に入った経緯は?

菊間 ロースクール時代に雑誌でこの事務所の先生についての記事を読んで以来、「司法試験に合格したら会いたい先生」の一人だったんです。そして実際にお会いしたら、もうビビッときて。フジテレビに入社したときもそうだったんですが、私の基本は「何をやりたいか」よりも「誰とやりたいか」なんですね。
   これは後で知ったんですが、うちの事務所はフジの顧問もしていたんです。合格祝いをしてくれたフジの役員の方も「あそこの事務所は信頼している」と言ってくれました。ロースクールの先生や先輩からも話を聞いて、「もうここしかない!」って。

――今はどんなお仕事をなさっていますか。

菊間 弁護士4~5人の「チーム」の1人として書面を作ったりしながら、他の先生の仕事を見させていただいています。だいたい同時に抱える仕事は10件ぐらいでしょうか。うちの事務所は企業法務が中心ですが、労働問題から契約関係、入管がらみの事件もあるし、株主と取締役のいざこざまで、仕事はまさに「フルコース」ですね。
   夜は7時に帰る日もあれば、11時になる日も。朝8時から出勤することもあります。昼ごはんもなかなか外で食べる暇がなく、買ってきたもので済ませる日も多いです。

――アナウンサー時代の仕事と比べていかがですか。

菊間 「責任」がちょっと違うと感じています。アナウンサーのころは共演者やスタッフさんたちとの共同作業でしたが、今の仕事はたとえば自分の書いたものや裁判官への説得一つが、訴訟の勝ち負けや企業経営への大きなプラスマイナスにもつながってしまうわけですから。責任度合いはちょっと比べられないというか、相当違いますね。

「弁護士の『就職難』報道、本当に必要?」

『私が弁護士になるまで』
『私が弁護士になるまで』

――最近、新人弁護士の「就職難」などが叫ばれていますが、実際に体験した身としてどのように考えますか。

菊間 就職難とは言いますが、弁護士に限ったことじゃないですよね。誰もが大変な現状で、取り立てて弁護士ばかりあおり立てる必要がどこにあるんでしょう。そういう悲観的な話ばかりでは、弁護士を目指そうという人も減ってしまうのでは。
   むしろ弁護士はいざとなれば自分で開業でき、それを支援する枠組みもあるぶん恵まれていると思います。私の友達も「大変だ」とは言いつつ、なんとかみんな決まりましたし。弁護士を志望する人はネガティブな話に負けずに、「自分が弁護士になることを待っている人がきっといる」と信じてがんばってほしいです。

――アナウンサー生活を経て、39歳。新卒から比べれば遅いスタートです。焦りなどはありますか。

菊間 全くないですね。事務所の先輩弁護士にも年下の方が大勢いますが、年齢は気にならないです。そもそも仕事って、人と比べたり、競争したりするものではないんじゃないですか。むしろ気になるのは弁護士としての「同期」の仕事ぶりですね、「もう一人で法廷に立ってるんだ、凄いな」みたいに。だからその同期の仲間の中でがんばりたいと思っています。

――今後、弁護士としてどんな仕事を手がけていきたいですか。

菊間 実はまだわからないんです。今は何でも興味があるし、何をやっても楽しいので全方位外交的にやっています。ただ、やはり弁護士としては法廷に立ちたいですね。今の事務所を選んだ理由の一つも、ここが訴訟を扱うことが多く、「ケンカに強い」といわれる事務所だったから。もっとも実際に法廷に立って話せるのは、相当先ですが。
   アナウンサー時代、オリンピックを期に4年前の自分と今の自分、そして4年後の自分を考え、「このままでいいのだろうか」と不安を感じたのが弁護士を目指したきっかけでした。今は、これからの自分がどういう方向に向かっていくのかがとても楽しみです。この1年だけでもすごく成長できたなと思いますから、4年後には……ちょっとは、いっぱしの口を叩けるようになってるのかな。

<菊間千乃さん プロフィール>

   きくま ゆきの 1972年生まれ。早稲田大学法学部から1995年にアナウンサー職でフジテレビ入社。2005年から大宮法科大学院大学に通いだし、2007年にフジテレビを退社。2010年、2度目の受験で新司法試験に合格した。

   著書に『私がアナウンサー』(文藝春秋)など。


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