苦境の「名古屋御園座」が正念場 3月の返済期限前に再建策出るのか

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   115年の歴史を誇る名古屋の老舗劇場・御園座が苦境に立たされている。これまで3回にわたり返済を繰り延べてきた約7億円の長期借入金は、2012年3月末の期限にも返済のめどが立っていないためだ。

   抜本的な再建計画の提示を求めてきた主要銀行などからは「このままだったら支援打ち切りだってあり得る」との声も漏れているのだ。

屋上に「ひばり御殿」と呼ばれる風呂付きの小館

「大入りを期待した昨年10月の吉例顔見世(きち・れい・かお・み・せ)は、久々に十二代目市川団十郎、海老蔵親子の共演が実現し、 歌舞伎ファンを呼び戻す起爆剤にと期待されたのですが……。やっぱり、東日本大震災をきっかけにお客さんの志向ががらりと変わってしまったとしか思えない」

   劇場関係者はそういってため息をついた。

   御園座は2011年4~9月の有料入場者数が13万1000人と計画を2万人近く下回り、中間決算も赤字に。震災後はキャンセルが相次いだ団体の予約は下げ止まりの傾向が見え始めているものの、個人客の激減を補うほどの回復ではないというのだ。

   長期借入金の返済猶予は、2010年9月、11年3月に続いて3回目。再々延長の返済期限は3月末だが、「昨年9月時点で債務超過に陥った以上、抜本的な経営改善策が示されない限りは4回目の延長は難しい」(金融筋)というのが関係者の共通認識だ。

   だが、今のところ御園座に目立った動きはない。創立当初と同様、地元財界などの有志による支援で存続するのが理想だが、「トヨタ自動車や中部電力と いった地元有力企業には声もかかっていない」(中部財界幹部)という。

   御園座は、長谷川栄胤(よし・つぐ)現社長の父、栄一氏の時代が全盛だった。栄一氏は御園座の看板スターだった美空ひばりのために、劇場が入る「御園座会館」の屋上に「ひばり御殿」と呼ばれる風呂付きの小館を建て、専従社員に身の回りまでさせるほど大事にした。

客を呼べる大物スターがいなくなった?

   1992年に栄一氏が82歳で死去した時には俳優の森繁久彌が「私は名古屋の方角を向いて『ギンギンギラギラ夕日が沈む』と大声で童謡を歌った」と別れを惜しんだエピソードも残っている。

   栄胤社長は地元新聞のインタビューなどで「かつては歌舞伎公演以外に看板スターを10人そろえれば客が入った。今は1カ月間(の公演を通じて)客を呼べる大物ス ターがいなくなった」と業界の事情を嘆いている。「かつては劇場がスターを育てる余裕があった」というつぶやきもその通りだが、「かつての看板に頼り、構造改革に手をつけるのが遅すぎた」という業界通の指摘には耳が痛いだろう。

   現段階で御園座が示した再建案は、老朽化が進む現在の御園座会館の建て替え。この間、大手住宅メーカーによる高層マンションへの建て替え計画 なども提案されているが、時期は未定のまま。そもそも肝心の資金の手当や、劇場自体の経営改善策は何も示されていない。

   長谷川社長がこの苦境をどう乗り越えるのか。借入金の返済期限から逆算すれば、タイムリミットまでの残された時間は1カ月もない。

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