FX投資、「様子見」から転じる 急激な円安で個人中心に

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   外国為替証拠金(FX)取引が、ジワリと増えてきていることがわかった。

   米ドル円相場は1ドル75円台の「超」円高から83円台にまで急落。また、ユーロも2012年3月19日の東京市場で4か月ぶりに1ユーロ110円台まで買い戻され、円は年初から10%超も下落したことが原因だ。

デイトレーダー以外は、様子見の状態

   円安は保有する外貨資産の価値を上げることにつながるが、2月は個人投資家の動きが鈍く、投資には結びついていなかった。

   米ドル円相場は、3月19日のニューヨーク市場でも83円台半ばで推移している。急激に円安に動いたが、やや落ち着いた感がある。ユーロ円相場は、2011年末に10年半ぶりの1ユーロ100円割れの事態になったが、19日、円はユーロに対しても5日続落。前週末(16日)比45銭円安・ユーロ高の1ユーロ110円30~40銭で取引を終えた。ギリシャの債務問題をきっかけとした欧州不安が大きく後退したことが原因だが、この約1か月のあいだに買い戻された。

   いずれにしても、急減な円安でFX投資家の動きが活発になることが予想されたが、今回は少し様子が違っている。

   昨年1月27日に米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が日本国債を格下げしたことがきっかけに、東京市場のドル円相場で1ドル82円前半から一時83円台に、ユーロ円でも112円半ばから113円半ばまで円が急落し、「火がついた」ように取引が活発化した。あるFX業者は「あのときはほんのわずかなタイミングで、取引量が平均の数十倍に急増したほど、多くの投資家が一斉に動いた」と振り返る。

   それが今回は「デイトレーダーのような熱心な投資家は敏感だったが、そうでない投資家は様子見の状態だった」と話す。

   東京金融取引所のFX「くりっく365」の取引数量は全体で、703万4516枚(1枚=1万通貨単位、2012年2月)。1月と比べて9.8%増えたが、前年同月比では33.2%も減った。なかでも、取引数量の一番多い米ドル円取引は、前年同月比57.9%減の112万4012枚だった。2月はユーロ円取引(同22.4%増)を除く、取り扱い通貨のすべてが減少していた。

「クリック365」、8割弱が「買い」

   一方、店頭FX取引の月間取引高を集計している金融先物取引業協会によると、2月(速報値、52社)の全通貨ペアの円建て取引金額は152兆2692億円で、前月比26.6%増、前年同月比でも32.9%増えた。前出のFX業者は「なれた個人は店頭業者を利用する人が少なくないので、それが取引(状況)に表れたのではないでしょうか」とみている。

   東京金融取引所の「クリック365」も、店頭FXほどではないが、3月になって徐々に取引が増えてきている。3月16日の米ドル円取引の取引数量は28万780枚で、このうち「売り」が23.9%、「買い」が76.1%を占めた。2月の1日の平均取引数量が5万3524枚だったので、5倍超にあたる。

   当初慎重だった個人投資家が戻ってきたようすがうかがえる。

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