大リーグ開幕も「松井」の名前ナシ 年度途中からの「パートタイマー」?

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   2012年の大リーグ開幕登録メンバーに松井秀喜の名前はなかった。生まれて初めての「浪人」である。現在、オファーを待って単独練習中だが、日本に戻る時期が来たともいえるのではないか。

   プツンと糸が切れたと思われるのがドジャース入りの可能性が消えたことだった。ヤンキースと並ぶ名門のドジャースは昨年6月に破産法を申請し、11月に「球団売却」を表明。3つの投資家グループが買収に名乗りを挙げ、争った。

   競り落としたのはNBAのスーパースターとして知られたマジック・ジョンソンを中心としたグループ。敗れた1つがアーム・テレル、つまり松井の代理人を軸としたグループで、ジョンソン・グループが勝った時点で松井の望みは霧消した。

   開幕前、パドレスの4番を打つ外野手のヒザ手術が明らかになり、その穴埋めに松井の名前が取り沙汰された。しかし、指名打者のないナ・リーグでは、守備に不安のある松井では厳しい条件だった。

「まだやれる」という関係者の言葉とは裏腹に、オファー無し

   松井は「オファーを信じて」渡米。ニューヨークで単独練習に入った。古巣のヤンキースにカムバックする話もあったが、ふるいにかけられた結果、誘いの声は掛けられなかった。代理人のテレルもやる気を失ったのか、大リーグ復帰の可能性を先送りする発言が多くなった。

   球界の関係者は「まだやれる」とエールを送った。ヤンキースもその1つだったが、言葉とは裏腹の結果を示した。ダルビッシュ有が入団して脚光を浴びたレンジャーズのロン・ワシントン監督も「松井が(行き先がなく)残っているのは信じられない」と言うものの、獲得の行動は一切なかった。

   松井はヤンキース時代の2009年、ワールドシリーズでMVPに選ばれた。2000年には日本シリーズMVPを獲得しており、両シリーズのMVPに輝いた唯一の日本人選手である。それでもヤンキースは翌年の契約には応じようとしなかった。「ご用済み」というわけで、その後、エンゼルス、アスレチックスと渡り歩いた。

   この経緯は典型的な力の衰えた大リーガーの晩年の過ごし方である。合理的経営の「マネーボール」で名を売ったアスレチックスのGMビリー・ビーンに切られたことは、「残りカスもない」と判断された、と他の球団は判断したともいえるのだ。

浪人してもせいぜい「パートタイマー」。日本に帰ってくる時期?

   「昨年の成績が悪すぎた」と松井は現状を語っている。昨シーズンは打率2割5分そこそこ、本塁打は12。守備についた試合は30試合足らず。しかも年齢は6月で38歳。これでは食指が動かないだろう。やはりヤンキース時代に経験した手首とヒザの手術が、「守れない」という大きなハンデになっていることは疑問の余地がない。

   それでも松井は「一人で練習をして緊張感を持続するのは難しいが、不安はない」と言う。自らを励ましているのがよく分かる。基本姿勢は「今はただ待つだけ」とし、どこのチームからのオファーに応じられるようにマイナー契約はしない方針だ。

   今後、大リーグ復帰で考えられるのは、ア・リーグ球団で指名打者の故障者が出たとき、また優勝争いのチームが左の代打を必要としたとき、などのケース。つまりパートタイマーとしての雇用でしかない。

   もう日本球界への復帰を考えてもいいのではないか。大リーガーのプライドもあるだろうけど、選手の最晩年をずっと応援してくれたファンの元に帰ることは、彼の誇りを失うものではない。大リーガーとして精一杯プレーしたことはだれもが知っているのだから。

   松井は初めての浪人生活である。ゴジラがイチロー(一浪)に変身――では悲しいシャレでしかない。(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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