「初恋の味」、ほろ苦く? アサヒビールがカルピス飲み込む業界事情

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   アサヒビールやアサヒ飲料などの持株会社、アサヒビールホールディングスは2012年5月8日、カルピスの株を100%持つ親会社、味の素とカルピスの買収で合意したと発表した。買収額は1000億円前後と見られる。

   国内で飲料市場が頭打ちとなるなか、強いブランド力を持つ乳酸菌飲料「カルピス」をラインアップにそろえることで、シェア拡大を図る考えだ。国内飲料メーカーの数はなお多いとも言われており、今後も業界再編が加速しそうだ。

「ウォーター」や「ソーダ」も人気商品

   カルピスは1917年創業の老舗企業で、1919年に発売した、水などで薄めて飲む「濃縮型」乳酸菌飲料「カルピス」が、今も主力商品の清涼飲料メーカーだ。商品の「カルピス」は今年4月、長年親しまれている「水玉」のイメージを維持しながら17年ぶりに容器を一新するなど、進化を続けている。派生商品の「カルピスウォーター」「カルピスソーダ」なども根強い人気を得ている。

   会社の「カルピス」は2007年に味の素の100%子会社となり、上場廃止。2011年3月期の売上高(単体)は1106億円。国内清涼飲料のシェアは8位で、カゴメやJTなどを上回る地位にある。業界4位のアサヒ傘下に入ることで販路拡大などのメリットがある。アサヒとカルピスを合わせれば、コカ・コーラグループ、サントリー食品インターナショナルに次ぐ3位に浮上する。

   味の素は利益率の低いカルピス株の売却を検討してきた。カルピス株の売却で得る資金を、主力の調味料や家畜のエサ事業の世界的な規模拡大に投じる方針と見られる。

   アサヒは国内飲料部門の強化に向けて、これまでも積極的にM&A(企業の買収・合併)を続けてきた。2007年2月にはカゴメに10.05%を出資して資本・業務提携を結び、2010年5月にはハウスからミネラルウオーター事業を買収。この結果、カゴメの「六条麦茶」、ハウスの「六甲のおいしい水」といったブランド力のある商品を、アサヒの飲料として販売できるようになり、シェア拡大につなげた。

強いブランドを有力メーカーが奪い合う

   缶コーヒーやペットボトル入りのお茶などの国内飲料市場は頭打ち傾向が続く。市場調査会社「飲料総研」によると、市場規模は2000年代半ば以降、ほぼ横ばいか緩やかな成長にとどまり、昨年は約3兆5000億円。こうしたなか、高い商品開発費を投じて新商品を生み出してもなかなかヒット商品が出なくなっている現実もある。このため、消費者に深く浸透した「強いブランド」をアサヒなどの有力メーカーが奪い合う形の再編が活発になっている。

   2009年にはサントリーホールディングスがニチレイからアセロラ飲料事業を買収し、昨年3月にはサッポロホールディングスが、缶コーヒーが主力商品のポッカコーポレーションを子会社化した。昨年5月には伊藤園がヨーグルトなどの乳業メーカー、チチヤスを買収した。業界内には「米国などに比べてまだまだメーカー数が多く、日本は再編の余地がある」との声もあり、近い将来にさらなる大型のM&Aが実現する可能性もある。

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