「文楽問題」132人が橋下市長にもの申す ドナルド・キーン氏「大阪の政治家の蛮行…」

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   財団法人文楽協会(大阪市)への補助金カット問題で、橋下徹市長とカット反対派のバトルは再燃するのか。今回、文芸季刊誌に著名人ら132人が「文楽を守れ」とメッセージを寄稿したのだ。

   世界的ファッション・デザイナー、コシノヒロコさんや女優の竹下景子さんらが名を連ねている。東日本大震災を機に日本国籍を取った日本文学研究者、ドナルド・キーン(鬼怒鳴門)さんの寄稿もある。一方、橋下市長は従来から「文楽は守るが文楽協会は守らない」と主張している。

文楽協会への補助金「25%削減」案

大阪市は、文楽協会への補助金削減案をまとめつつある。
大阪市は、文楽協会への補助金削減案をまとめつつある。

   大阪市は2012年5月11日、市政改革プランの素案を発表した。4月に公表した改革プロジェクトチームの試案をさらに進めたものだ。懸案のひとつになっている文楽協会への補助金(年5200万円)のカットについては、試案通り「今年度から25%削減」となっている。

   また、専門家会議「アーツカウンシル」を設置し、文化行政の補助金のあり方を協議する方針も、試案通り示している。6月中に正式な案としてまとめる予定だ。

   同じ11日、季刊誌「上方芸能」(編集部・大阪市、木津川計発行人)が首都圏などの書店に並んだ。「特集 文楽を守れ! 132氏からの熱いメッセージ」とうたっている。

   冒頭に登場するドナルド・キーンさんは、削減検討の「ニュース」について、「真にひどい話です」と指摘した。日本の古典教育の問題点に触れつつ、文楽が「生を受け」た大阪で、「もし(文楽が)死に絶えるのなら、大阪の政治家の蛮行を世界は決して許さず、また忘れることもないでしょう」と釘を刺した。

   竹下景子さんは、「文楽は、上方の誇る芸能であるとともに、日本の芸術の宝です」とした上で、「今以上に育て、次代へと継承していくことは、国はもちろん府、市の大切な務めと考えます」と間接的に補助金問題で注文をつけた。

   「作家アリス」シリーズなどで知られる大阪在住の推理作家、有栖川有栖さんは、文楽への「税金投入」について「怒っている大阪市民なんて会ったことがない」と書いた。

橋下市長「なぜ落語や漫才や歌舞伎に補助金が必要ないのか」

   また、コシノヒロコさんは、「こんな素晴らしい文化を廃れさせることには、もちろん大反対」とした上で、「これまでにない創意工夫が必要だとも強く感じます」と、文楽側の問題点も指摘した。

「わかる人にだけわかればよい、と、鷹揚に構えてはきませんでしたか?」「その重要性を広く一般に訴えてきましたか?」「伝統の上に胡座をかいてきませんでしたか?」

といった調子だ。

   市長選で橋下市長に敗れた平松邦夫前市長の寄稿もある。文楽について「大阪の観光資源として捉え、『大阪市』の堂々たる資産であることを喧伝することで、市民の理解は得られると思います」と、「補助金」の文字は出てこないが、強く補助金削減を念頭に置いたコメントになっている。

   対する橋下市長は、文楽についてこれまで、

「今の仕組みのままでは文楽は振興しません。僕は文楽と言う文化は否定しない。しかし公金の支出の仕組みを問題視している」(4月14日、ツイッター)
「なぜ落語や漫才や歌舞伎に補助金が必要ないのか。それは文楽のような仕組みではないから皆自立しているのである。文楽を本当に振興させるためには、今の仕組みを変えなければならない」(同)

などと、何度も主張している。

   橋下市長のツイッターでは5月11日夕現在、「上方芸能」の文楽特集については触れていない。

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