2024年 4月 24日 (水)

「オウム残党」ますます増殖 「事件を知らない世代」が入信

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江川紹子さん、事件再発を懸念

   オウム真理教からは、「アレフ」と、上祐史浩氏(49)の「ひかりの輪」が分派しており、ともに事件当時の幹部が牛耳っているとされる。

   公安調査庁の調べで、2派は、2007年に新しい信者獲得が56人だったのが、11年には213人に増えた。この年は、なんと前年より倍増もしているのだ。その結果、アレフが約1300人、ひかりの輪が約200人にまで信者数が膨れ上がった。

   しかも、入信した6割以上が35歳以下というのだ。前出の「朝ズバッ!」では、地下鉄サリン事件被害対策弁護団事務局長の中村裕二弁護士が、20代以下の若者らは事件そのものを知らないとして、10年後には、この10倍ぐらいの組織になっている可能性があると危惧した。

   2派で、15都道府県に32施設もがあり、各地で反対運動があるなど住民との摩擦が激化している。12年5月30日には、ヨガ教室をかたって金をだまし取ったとして滋賀県警がアレフ信者3人を逮捕する事態にもなった。しかし、アレフは、マスコミの取材を一貫して拒否するなど、事件を反省するそぶりが見られないままだ。

   取材を続けるジャーナリストの江川紹子さんは、ツイッターで6月17日、「だんまりを決め込み、事件への反省のないまま麻原信仰を続け、被害者への賠償も放り出して施設を拡充し、詐欺的勧誘を続けている」とアレフを批判した。そして、「オウムの場合、教祖への帰依(信仰心,忠誠心)と事件への加担は分かちがたく結びついている」と今後への懸念を明かした。

   また、ジャーナリストで参院議員の有田芳生さんは、15日のブログで、当局は2派とも同根と見ているとの見方を示し、「なぜ若者たちがオウム真理教のようなカルト(熱狂集団)に入るのか。地下鉄サリン事件から17年経過しても問題は解決していない」と指摘している。

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