東大の「秋入学」くすぶる反対派 理数系中心の「教員有志の会」が抵抗

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   東京大学が「秋入学」の導入に邁進するなかで、学内にはいまだ「反対派」がくすぶっている。「東大の秋入学移行に反対する東大教員有志の会」なる反対の会も組織されていて、賛同者を増やそうとしている。

   東大の懇談会が学部の春入学を廃止し、秋入学への全面移行を求める中間報告をまとめたのは2012年1月。そこには「今後、学内で合意形成が得られれば、早ければ5年後の導入を目指す」としていたが、抵抗勢力の揺さぶりが続いている。

早ければ5年後には「秋入学」

東大の秋入学に、理数系の教授らが反対している
東大の秋入学に、理数系の教授らが反対している

   東京大学がまとめた中間報告によれば、世界各国の大学の7割が実施している秋入学を実現し、国際化を推進すると同時に、入学前の学生には半年間の「ギャップターム」が生じ、多様な経験を積ませることなどができる、といった秋入学のメリットをあげている。

   中間報告では、一般的な世界各国の大学とのズレが「学生や教員の国際交流を制約している」と指摘。世界の有力大学が繰り広げている優秀な学生や教員の獲得競争に危機感を示し、秋入学の実現へ向けた早期検討の必要性を訴えていた。

   さらには、「早ければ5年後の導入を目指す」と公言。具体的には、授業は現行どおり2学期制。そのうえで1学期と2学期をそれぞれ、「9~12月と3~6月」とする案や「9~12月と2~5月」の案、「10~1月と4~7月」の案に「10~1月と3~6月」の案――の4パターンを想定した。入試も現行どおり春に実施する。

   こうした東大の中間報告を受けて、京都大学と大阪大学も秋入学の検討を表明。私大も含め、波紋は広がっている。政財界などの歓迎ムードも後押しして、「秋入学」に向けて動き始めているといってもいいかもしれない。

   (1)大学の入学時期を変えれば高校、中学、小学校と学校制度をすべて見直す、根本的な改革になってしまう(2)高校卒業と大学入学との「ギャップターム」期間に「ボランティア」を義務付けるようなことは趣旨に反するなど、反対意見もないわけではなかった。

反対派は「理数系」ばかり?

   東大内にも、反対派がいなかったわけではない。「東大の秋入学移行に反対する東大教員有志の会」は2012年2月に発足。東大教員有志リストによると、河澄響矢氏や寺杣友秀氏、中村周氏、松本久義氏、松本眞氏、宮岡洋一氏と、いずれも数理科学研究科の教授らの名前が並ぶ。

   賛同者リストも、今野拓也氏(九州大学・大学院数理学研究院准教授)や玉川安騎男氏(京都大学・数理解析研究所教授)、望月新一氏(京都大学・数理解析研究所教授)といった、やはり理数科系の学者が並んでいて、自らのブログなどで反対意見を綴っている。

   それらの行動は決して派手ではなく、東大の松本眞教授は自身のホームページに「ひっそりと反対する」と記すなど、「静かな抵抗」といえる。

   東大の寺杣教授は「秋入学の損失」について、こう語っている。

「むかしは大学に入学すれば、もう勉強しなくてもよいという風潮がありました。しかし、今はそうではありません。少なくとも理科系の学生はそうではありません。たとえ半年でも入学前の学生を放っておいて、自主的に過ごして下さいというのは、教育を放棄することになります。受験に合格することは最終目的ではありません。大学の時期、若い時期にこそ、学んでおかなければならないことはたくさんあります。そう、入学とは終わりじゃなく、始まりだろう」

   理数系学生は文系学生のような大学生活での余裕などないということらしい。

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