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線量計に鉛のカバー 被ばく線量を偽装か

   東京電力福島第1原子力発電所の復旧工事で、下請け会社の役員が、放射線の線量計を厚さ数ミリの鉛板のカバーで覆うように作業員に指示していたことが明らかになった。2012年7月21日、朝日新聞などが伝えた。作業員の年間被ばく線量の上限は年間50ミリシーベルトだと法令で定められているが、放射線をさえぎる効果がある鉛板のカバーで覆うことで、線量を少なく偽装する狙いがあったものとみられる。

   指示をした疑いを持たれているのは、東電グループの東京エネシス(東京)の下請け建設会社「ビルドアップ」(福島)の50代の役員。役員は指示を否定している模様だが、厚生労働省は、労働安全衛生法に違反する疑いがあるとして調査を始めている。