日産「マーチ」、三菱「ミラージュ」… 増え始めたアジアからの「逆輸入車」

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   約12年ぶりに復活した三菱自動車工業の「ミラージュ」が2012年8月末に発売される。懐かしさに加えて注目されるのは、これがタイの工場で生産され、日本に上陸する「逆輸入車」だからだ。

   逆輸入車はすでに、日産自動車の「マーチ」やスズキの「スプラッシュ」などが日本国内で販売されている。超円高の状況が長期化するなか、海外を生産拠点にした日本の自動車メーカーの競争が今後、激しさを増しそうだ。

三菱「新型ミラージュ」タイから日本、そして世界へ

新型「ミラージュ」はタイで生産された「逆輸入車」だ(写真は、2012年7月13日のタイでの出荷式)
新型「ミラージュ」はタイで生産された「逆輸入車」だ(写真は、2012年7月13日のタイでの出荷式)

   7月13日、タイの首都バンコク郊外の港で、三菱自動車がタイ工場で生産した世界戦略車、新型「ミラージュ」の出荷式が開かれ、日本に向けた最初の輸出分が次々に船積みされた。

   新型「ミラージュ」は、信号待ちなどでエンジンが自動停止するアイドリングストップ機構を搭載するタイプなど3グレードで、価格は100万円前後の低価格エコカー。燃費性能はガソリン1リットルあたり27.2キロメートルと、ハイブリッド車(HV)を除く登録車ではトップクラスの燃費性能を誇る。

   3月からタイ向けに生産を開始。6月からはアセアン諸国向けの生産も始めており、6月末時点での累計生産台数は約1万1000台にのぼる。今後は日本に続き、欧州やオーストラリア、北米などへ輸出先を拡大していく計画で、12年度の生産台数は12万台を予定している。

   三菱自動車は「国内への輸入は当面ミラージュだけになります」と話し、12年度に3万台を販売目標に掲げる。同社は「(逆輸入は)円高が大きな要因ではあります。為替に左右されずに生産力を高めていくことを考えています」とし、11年度に51%だった海外生産比率を、12年度は57%まで引き上げる計画だ。

   タイではすでに、日産自動車が新型「マーチ」を生産している。2010年7月に発売を発表。最廉価の「12S」タイプは100万円を割り込み、燃費も1リットルあたり26キロメートル。こちらもアイドリングストップ機能を搭載した「エコ性能」を売りモノにする。

   タイでの生産を機に、神奈川県の追浜工場での生産は終了。国内を走る新型「マーチ」は逆輸入車だ。

100万円前後の低価格のコンパクトカーはアジア生産しかない

   日本自動車輸入組合によると、2012年1~6月の輸入車新規登録台数で日産は2万3264台を販売した。その多くがタイからの新型「マーチ」になる。

   ただ、前年同期に比べると14.3%減。日産によると、「逆輸入マーチ」は2011年度に5万1500台が売れた。同組合は「昨年は発売初年度だったこともあり、輸入も多く、売れました。それに比べると今年は少し落ち着いてきたといえます」とみている。

   それでも日産は、輸入車では独フォルクスワーゲンの19.18%に次ぐシェア(15.44%)をもっている。

   スズキの「スプラッシュ」は欧州(ハンガリー)の生産だ。もともとは欧州車として販売していたが、それを2008年10月から日本に輸入。2011年度の国内販売台数は2844台だった。

   同社では、アジアで低価格のコンパクトカーを生産し、日本に逆輸入する計画が持ち上がっている。主力のコンパクトカーである「スイフト」は140万円前後の価格だが、それよりも安く販売するため、タイかインドネシアの工場で量産する方向だ。

   前出の日本自動車輸入組合は、「日本の自動車メーカーが100万円前後の低価格のコンパクトカーを生産し、かつ収益を上げていくには、アジアを拠点に海外へ輸出するしかない」という。

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