2024年 4月 25日 (木)

北上川を丸ごと体験 福島っ子のイーハトーブ滞在【岩手・花巻発】

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流れに身をまかせる「川流れ」に歓声が上がった=花巻市内の北上川で
流れに身をまかせる「川流れ」に歓声が上がった
=花巻市内の北上川で

(ゆいっこ花巻;増子義久)

   「川で泳いだのは初めて。流れが速いのにびっくりした」―。総延長249キロを誇る、東北最大の大河・北上川に5日、福島っ子たちの歓声が響き渡った。「イーハトーブ」を満喫するプロジェクトの2日目は花巻市内を流れる同川を丸ごと体験しようという趣向。ガイド役は「北上川フィールドライフクラブ」(白畑誠一代表)のメンバー約10人。


   「この川は岩手県北部に源を発し、宮城県の石巻市で海につながっています。しかし、河口の石巻市は今回の大震災で大きな被害を受けました。普段はおとなしい川も津波の時などは荒々しい姿に一変します」。白畑代表の注意を受け、まずは流れに身を任せる「川流れ」。川で泳ぐのは初めてという福島市立庭坂小6年の高橋幹君(12)は「プールに比べて川は底が見えないし、流れも思ったより速かった」と初泳ぎの感想。


   この日は東京の多摩川などで川遊びを楽しんでいるという「流れたい(隊)」のメンバー6人も合流。その一人で東京在住のイギリス人、アダム・ケネディさ ん(45)は河畔の「イギリス海岸」の看板を見て目を白黒。イギリスのドーバー海峡の白亜の海岸を連想して、賢治がこう命名したという説明を聞き、「母国を思い出しました」とニッコリ。


   「福島の子どもたちの苦しみは他人事ではない。可哀そうで今でも涙することがある」。南相馬市から花巻市に避難している泉田ユキイさん(68)はこの日の炊事班を買って出た。中華飯、鳥のから揚げ、夏野菜の煮つけ、酢の物…。「放射能の心配のない食事を腹いっぱい食べてもらいたいと思って」と泉田さん。久しぶりの同県人との再会に悲喜こもごもの表情を見せていた。


   以下は写真で見る、福島っ子の「北上川」体験記…。

今では珍しくなった手漕ぎボートにみんな興奮気味=北上川河畔の沼で
今では珍しくなった手漕ぎボートにみんな興奮気味
=北上川河畔の沼で
ザリガニやブラックバス、ブルーギルなどを次々にゲット。あちこちに歓声がこだました=北上川河畔の沼で
ザリガニやブラックバス、ブルーギルなどを次々にゲット。
あちこちに歓声がこだました=北上川河畔の沼で
網を使った”追い込み漁”。ハヤなどの小魚がかかり、みんな大喜び=北上川で
網を使った”追い込み漁”。ハヤなどの小魚がかかり、
みんな大喜び=北上川で
「お母さん、腕にセミが…」。思わず2人でニッコリ=北上川河畔の沼で
「お母さん、腕にセミが…」。思わず2人でニッコリ
=北上川河畔の沼で
野外活動のあとはやっぱり、定番のカレーライス。大鍋で何と70人分=花巻市十二丁目の北上川フィールドライフクラブで
野外活動のあとはやっぱり、定番のカレーライス。
大鍋で何と70人分=花巻市十二丁目の北上川フィールドライフクラブで
泳いで、食べて、あとは腹いっぱい美味しい空気を吸い込んで…=北上川フィールドライフクラブで
泳いで、食べて、あとは腹いっぱい美味しい空気を吸い込んで…
=北上川フィールドライフクラブで


ゆいっこ
ゆいっこネットワークは民間有志による復興支援団体です。被災地の方を受け入れる内陸部の後方支援グループとして、救援物資提供やボランティア団体のコーディネート、内陸避難者の方のフォロー、被災地でのボランティア活動、復興会議の支援など、行政を補完する役割を担っております。
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