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「一発で2億円的中」「8枚目で100万円」…宝くじ購入シミュレーター「射幸心煽りすぎでは」

   1等・前後賞合わせ史上最高額の3億9000万円が当たる「オータムジャンボ宝くじ」が発売中だが、発売元の公式ホームページにある「宝くじ購入シミュレーター」がやりすぎぎでは、との声がネットで出ている。

   宝くじ購入初心者への説明用に作られたゲームのようなものなのだが、すぐ高額賞金にあたるため、高額宝くじが簡単に当選できるものと勘違いする心配があり、「射幸心を煽りすぎ」というのだ。

「一生分の運を使っちまったよ」

   「宝くじ購入シミュレーター」は、宝くじの買い方がいま一つ分からない人に対し、購入場所や購入の仕方、当選発表、当選金の使い方まで「指南」するという流れになっている。連番かバラで10枚を購入し、当選日を待ち、当選番号を新聞かパソコンのどちらかで確認する。

   10枚のうち1枚当たるようになっていて、当たった場合は金額に沿った使い道の紹介があり、「生活費に使う」「借金を返済する」とうのもから、「プレミア腕時計を買う」「ビルのオーナーになる」「別荘を買う」といったものがあり、金額を自動的に計算してくれる。そして、残りは貯金することになる。

   ネットではこのシミュレーターを試した人たちが、掲示板などに、

「10枚買ったら8枚目で100万円当たりました」 「一発で2億円当たったわ。一生分の運を使っちまったよ・・・」 「2億あたったった!!!!!。いつ貰えんのこれ、やっばいなに買う?どうするよおい」

などと書き込んで騒いでいる。

「特に苦情のようなものは来ていない」とみずほ銀行

   シミュレーターの説明文には小さな文字で、

「画面上に当せん金など表示されますが、実際には当せんされておりませんのでご注意ください」

と書かれていて、実際に当選したと誤解する人は少ないはずだが、購入初心者の場合、高額宝くじが簡単に当選できるものと勘違いする人が出てしまうのでは、としてネットでちょっとした騒ぎになった。

   ネットの掲示板やブログには、

「必ず当たる、みたいな印象を持たせるのはアウトなんじゃないのかね?」 「夢を見させすぎる、というのは罪だろ?」 「宝くじの広告って規制されねーの?射幸心煽りすぎでしょ」

などと批判が出ることになった。

   宝くじの販売枚数などは発表されていないが、ある計算によればジャンボ宝くじで1等が当たる確率は0.0000001%とあり、このシミュレーターは現実離れしすぎているといえる。

   このページを運営している「みずほ銀行」の宝くじ部に問い合わせてみたところ、

「特に苦情のようなものはきていません」

ということだった。