ドコモ抜いて国内首位、そして世界トップ狙う? ソフトバンク孫社長「300年構想」の野望

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   ソフトバンクが米携帯電話大手のスプリント・ネクステルの買収交渉に入った。ソフトバンクは、協議中であることを認めている。

   直近では国内携帯4位のイー・アクセスとの経営統合を発表し、孫正義社長の拡大路線が積極化したようだ。携帯の世界で世界トップ級の企業となり、さらに2年前の株主総会で自ら述べた「300年後も繁栄する企業づくり」というビジョンの実現に向けた動きが加速している。

300年成長し続けるDNAを設計する

2012年冬~13年春向け新機種の発表会に出席した孫社長(10月9日)
2012年冬~13年春向け新機種の発表会に出席した孫社長(10月9日)

   スプリント・ネクステルはAT&T、ベライゾン・ワイヤレスに次ぐ米携帯3位。複数の報道によると、ソフトバンクが支払う額は1兆円を超えるとされ、さらに米5位のメトロPCSや、スプリントの関連会社で無線通信事業を手がけるクリアワイヤ社の買収も取りざたされている。これらが実現すれば、契約数ベースでNTTドコモを抜いて国内首位に立ち、世界でも中国移動(チャイナモバイル)、AT&Tに続く3位の座をうかがう。日米で顧客基盤を築くのも大きい。

   2012年10月1日にはイー・アクセスを経営統合し、子会社化を目指すと発表している。9月21日に発売された米アップルのスマートフォン「アイフォーン(iPhone)5」で、孫社長は当初、iPhone5を介してパソコンなど外部機器のインターネット接続を可能にする「テザリング」サービスの提供を見送っていたが、KDDIとの激しい顧客争奪戦で急きょ戦略を転換。テザリング開始に伴う周波数帯の確保を考慮してイー・アクセスとの買収交渉をまとめた。

   近年はiPhoneを武器に業績を伸ばしているソフトバンクが、ここにきて矢継ぎ早に買収に打って出たのはなぜか。米ブルームバーグは10月11日付の記事で、ヤフージャパンや中国アリババグループの有力な株主で、2006年に英ボーダフォンの日本法人を買収した「億万長者」孫社長の次なるねらいがスプリント・ネクステルだとし、一連の拡大路線を、2010年6月25日に開かれた株主総会で孫社長が披露した「300年構想」と絡めて紹介している。

   この時はソフトバンクの「新30年ビジョン」と題したプレゼンテーションだったが、孫社長が「これが最後の大ボラ。ついでだから300年ぐらい言っておこう」と前置きして未来の世の中の姿や会社像を語った。人間よりはるかに優れた「脳」を持つコンピューターの出現、200歳まで伸びる平均寿命、言語を超えた交流が可能になる完全自動通訳の普及――。夢物語のような「大風呂敷」を広げつつ孫社長が強調したかったのは、ソフトバンクが300年間成長し続ける会社となる、そのためのDNAを自らが設計するという点だった。

時価総額200兆円「私はやるつもりです」

   「300年後」を描いた後で孫社長は現実的な未来、つまり本来のテーマだった「30年後」のビジョンを語った。「情報革命」の実現という目標は不変だと強調しつつ、30年後もソフトバンクが世間から最も必要とされるテクノロジーやサービスを提供する会社となるために「世界トップテン企業」に成長する必要性を指摘。そのために、株価の時価総額を30年後には2010年比の約8倍となる200兆円にまで達しなければならないとし、「私はやるつもりです。これまでも心底願ったことでやれなかったことはありません」と語気を強めた。

   ブルームバーグも記事の中で、30年間で99.98%の企業が倒産などで「退場」しているが「ソフトバンクは生き残る…創業者として、私はソフトバンクのDNAをつくる役割を果たす」との孫社長の言葉を引用している。

   そのための戦略として、中国アリババグループのような有力企業との提携を進め、30年後には5000社との協力関係構築を目指すとした。積極路線の表れとも映るが、孫社長は「支配しなくてもいい。支配しようとするから中央集権になり、ボトルネックになって大企業病になる」と話していた。当時構想していたのは「パートナーシップ」というつながりだったが、このプレゼンから2年が経過した今日、買収という「支配色」の濃い手法を次々と出しているのはなぜだろうか。

   孫社長は19歳のときに「人生50か年計画」を立てた。50代で事業を完成させ、60代で次の世代に事業を継承するとある。現在55歳の孫社長にとって、自分に課した残り時間はそれほど多くない。iPhoneをテコに好調に推移する事業を基盤に、「今が勝負どき」と見て一気に攻勢に転じたのかもしれない。

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