標高の低い「冬山」で事故続発 「山道を上って初詣」も危ない

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   年末年始にかけて、冬山での事故が相次いでいる。北アルプスや富士山といった標高が高い山で登山者が遭難する一方、数百メートル程度の比較的低い山でも被害者が出た。

   雪山登山とは異なり、一見すると冬でも特別な用具なしで歩けそうな様子の山だが、どんな事故だったのか。

山中で滑落、氷点下で体力的に持たなかった?

標高に関係なく道迷いや滑落の危険はある
標高に関係なく道迷いや滑落の危険はある

   兵庫県姫路市の明神山(668メートル)で2013年1月5日、近くに住む73歳の男性と8歳の孫娘が行方不明となった。翌6日に山中で発見され、孫娘は軽傷だったが男性は搬送先の病院で死亡が確認された。複数の報道によると2人は、自治会の仕事で山頂付近までさい銭の回収に出向いたが、途中で道に迷い、その後男性が滑落してけがを負ったのだという。

   標高582メートルの古賀志山(栃木県宇都宮市)では1月6日、前日に入山して道に迷った男性が救助された。北海道新十津川町にある夫婦山(264メートル)でも、登山に出掛けた男性と連絡が取れなくなり、警察が捜索したところ山で倒れていた男性を発見、その後死亡したという。

   いずれも、数千メートル級の雪山で起きた山岳事故というわけではない。明神山でのケースはそもそも山登りが目的ではなく、さい銭の回収のために祖父が孫と「ちょっと外出した」という印象だ。身なりの詳細は不明だが、水筒と菓子を持っていたほか、2人とも軽装だったとの証言が伝えられている。ニュース映像を見る限りでは明神山に目立った積雪はなく、富士山のように山道がアイスバーンと化していた風でもない。

   標高が低い山でも、命にかかわる事故は頻繁に起きているのか。日本山岳ガイド協会に取材すると「今回起きた3件は、いわゆる冬山での遭難事故とは別物」と区別する。重大な結果を招いた一因として、犠牲になった人の年齢を指摘した。明神山と夫婦山で亡くなった男性はいずれも73歳と高齢だったのだ。

   同協会の担当者は、年配の人が冬場に多少高地にある場所まで行く機会として、「山道を上って初詣」という例を挙げた。わざわざそこに山登りの装備で向かう人はいないだろう。明神山を上った男性も、さほど危険を意識しないで孫娘と上ったとみられるが、滑落してしまった。気象庁によると、この日の姫路市は最低気温が氷点下4度近くまで下がった。標高が低いとはいえ山中であれば、寒さはさらに厳しかったと予想できる。滑落によるけがと気温の低下で、高齢の男性は体力的に持ちこたえられなかったのかもしれない。

遭難が起きるのは「道迷い」「転落・滑落」が6割

   夫婦山の場合、男性と連絡が取れなくなった1月5日~6日にかけては最低気温が氷点下10度で、積雪も記録されているなど条件は明神山よりも悪い。だが男性は地元の住民で、73歳の年齢でひとり雪山に向かったと伝えられていることから、現地の事情をある程度知っているとの思いがあったかもしれない。どこまで「冬山登山」の危険性を意識していただろうか。

   一方、古賀志山で一時行方が分からなくなった男性は38歳と比較的若い。けががなかったことも幸いだったが、山中でひと晩過ごした後に無事保護された。

   日本山岳協会がまとめた、過去5年間の冬山における遭難の発生状況をみると、全759件中247件と最も多いのは「道迷い」で、215件の「転落・滑落」がこれに続く。この2つだけで全体の6割を占めるほどだ。今回の明神山などの事故は雪山登山と比べて性質が違うとはいえ、被害にあった人は道に迷ったり滑落したりしている点から考えると、標高が低くても同じような理由で重大な事故につながることがわかる。

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