2024年 4月 19日 (金)

2ちゃん閲覧アプリ締め出し? 米アップル「厳格審査」にネット騒然

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   iPhoneなどで2ちゃんねるを閲覧するのに便利な「2ちゃんねるブラウザ」のアプリは、今後使えなくなる――。アプリ開発者の1人が米アップルからその可能性があると聞いたとツイートし、物議を醸している。

   ツイートしたのは、「GraffitiPot」というアプリの開発者だ。

「ポルノ画像や誹謗中傷が多いと言われた」

ツイートが波紋
ツイートが波紋

   この開発者によると、アプリをアップデートしようと、米アップルの審査を受けていたが、ポルノ画像が見られるスレッドにアクセスできるなどを理由に何度も拒否された。そして、2013年3月1日になって、アップルの審査チームから電話があり、様々なアプリがダウンロードできるアップストア(App Store)から「GraffitiPot」が排除されることになったと告げられた。

   アップル側からは、再提出されたバージョンは、閲覧できるカテゴリが制限されているものの、ポルノ画像や誹謗中傷が多い2ちゃんねるを閲覧するブラウザである以上は許可できないと明かされた。そして、アップストアでほかに6種類ある2ちゃんブラウザについても、今後、同様の措置を取っていく予定だと告げたというのだ。

   ツイッターなどが許可され、2ちゃんねるがダメだというのは、ポルノ画像や誹謗中傷の「頻度とアクセスの容易さ」の違いだと説明を受けたそうだ。確かに、アップルはこうしたアプリ基準について、以前から明らかにはしていた。

   GraffitiPotの開発者は、アップストアでやっている以上は抗えないとして、ツイッター上でユーザーに今回の事態を招いたことを謝罪している。

   このツイートは、2ちゃんねらーらに取り上げられて騒然となった。アップルに対しては、「たかが2chブラウザにここまでやるか?」「線引きの基準どうなってるんだろ」「じゃあウェブブラウザも禁止だな」といった批判が渦巻いている。

アップデート時に個別の判断で対応?

   ネット上では、2ちゃんまとめブログなどのアプリも、今後アップルに排除されるのではとの憶測さえ出ている。また、2ちゃんが使いにくくなるようなら、ライバルであるグーグルのアンドロイドを使った携帯電話に乗り換えようといった声も相次いでいた。

   さらに、GraffitiPot開発者の訴えでほかのアプリも巻き添えを食っているとの批判も出てツイッターが炎上し、開発者が2013年3月4日に改めてお詫びする事態にもなった。

   開発者がほかのアプリには寛大な措置を取ってほしいとアップル側に伝えたところ、「あくまでもアップデート時の審査における個別の判断とし、一斉に取り除くという決定はしない」との回答をもらったという。

   アップストアには、「BB2C」や「Twinkle for iOS」といった人気の2ちゃんブラウザがあるが、今のところ通常通り使えるようだ。

   アップルを巡っては、2010年2月に、アダルト系アプリが事前の告知などもなく次々に削除される騒ぎがあった。今回は、そのような事態にはなっていないが、アップデートの機会にこうしたアプリが排除される可能性はありそうだ。

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