何かと憶測呼ぶ東芝トップの人事 西田厚聡会長が留任、「副会長」新設の謎

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   東芝が4年ぶりにトップ交代する。佐々木則夫社長(63)の後任に田中久雄副社長(62)が昇格するもので、2013年6月下旬の株主総会後の取締役会で正式決定する。

   佐々木社長は6月で就任丸4年になり、東芝としては通常のパターンだ。しかし、これまでと異なるのは佐々木社長が新設の「副会長」に就き、西田厚聡会長(69)が留任する点。副会長というイレギュラーなポストが、経団連会長人事との関係など、さまざまな憶測を呼んでいる。

周囲からも引き続き会長をやってほしいと言われた

   2月26日に発表した。その記者会見には3氏がそろって登場。西田会長は副会長ポストについて「東芝の歴史で初めてではない。昭和18~20年にいる」と説明。3人が会長、副会長、社長につく理由については①佐々木氏は国や経済界の重職につき、社外活動に忙しくなる、②(社外人材らによる社長などを指名する)「指名委員会」を含め、周囲からも西田氏に引き続き会長をやってほしいと言われた――と説明した。それでは具体的に会長は何をするかというと、取締役会議長として経営を監督するという。副会長は会長による特命事項も担当するというが、特命事項は明らかにしなかった。

   確かに、佐々木社長は政府の経済財政諮問会議の民間議員に1月に就任しており、西田氏の後任として経団連副会長に6月に就くことも内定した。諮問会議は月2~3回開かれ、出席するだけでなく準備も必要。経団連副会長も「対労働組合」「エネルギー」「税制改正」などそれぞれ担当があって、結構時間をとられる。

   とはいえ佐々木氏が対外活動に軸足を置くなら会長に就くのが普通であって、何も副会長を新設する必要はない。周囲から何と言われようが、西田氏が会長を佐々木氏に譲って相談役なり顧問なりに就いてもよさそうなもので、むしろそれが自然だ。

会長を続投したとしても後1年なのになぜ

   他方、東芝の内規は会長職の年齢上限を70歳とする。実際、西田氏の3代前の会長の佐藤文夫氏はこの規定を守って退任したため、1999~2000年にかけて一時会長が空席になったこともある。西田氏は現在69歳。会長を続投したとしても後1年。この点について西田氏は会見後、記者団に「(来年は)会長を退任し相談役になる」と語った。となると1年限りの「会長・副会長・社長」体制となり、ますます意味が分からない。

   「なぜ副会長なのか」の理由をめぐって周辺からは2つの説が聞こえてくる。

   まず、西田・佐々木両氏の不仲説。西田氏と佐々木氏の折り合いが良くないは周知の事実といわれている。うがった見方ともいえそうだが、諮問会議など華々しい場所に政府から抜擢された佐々木氏に対し、西田氏には「男の嫉妬」がヒートアップしたというのだ。東芝の「指名委員会」は西田氏と2人の社外取締役で構成され、形式的にも実質的にも西田氏には首脳人事決定権があり、佐々木氏の会長就任を拒んだというものだ。

   もうひとつは経団連会長待機説。経団連会長になるには経団連副会長かつ企業の現役会長か社長である必要があるとされる。西田氏は経団連副会長を6月に退くだけでなく、副会長に準じる経団連会長待機ポストともされる経団連の審議員会議長・副議長にも残らない。ただし、経済界は人材不足で2014年6月に退任する米倉弘昌会長の後任選びは混迷を深めており、西田氏が東芝会長に残っておけば多少、慣例に反しても経団連会長になる目は残る――というものだ。

   真相は藪の中だが、西田氏の思惑が色濃く反映した人事なのは間違いなさそうだ。

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