東芝「サプライズ人事」の真相 西田会長と佐々木社長が経営路線巡り対立

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   東芝が2013年2月に発表した「サプライズ人事」の真相が明らかになってきた。6月以降も会長に留任する西田厚聡会長が最近発売された「週刊現代」(6月1日号)誌上で、副会長に退く佐々木則夫社長との確執を公然と認め、事の経緯をぶちまけたからだ。

   東芝が13年2月下旬に発表したトップ人事に財界関係者は一斉にざわめいた。

佐々木社長が副会長に棚上げ、西田氏が会長に留任

   6月下旬に開く株主総会後の取締役会で社長に就任するのは田中久雄副社長(62)。購買畑のエキスパートで、佐々木社長が就任2期4年となるのを機に交代し、ライバル・日立製作所と差を広げられた収益力回復の陣頭指揮にあたる。

   ここまでは通常の昇格人事だが、異例なのは佐々木社長が副会長に棚上げされ、西田氏が会長に留任することだ。佐々木氏は2013年1月に政府の経済財政諮問会議の民間議員に就任、6月に開かれる経団連総会では、任期満了となる西田氏に代わって経団連副会長に就任することが内定している「財界期待のホープ」(関係者)だ。

   順送り人事なら西田氏が相談役に退き、社長を2期4年務めた佐々木氏が会長に就任し、政府や財界活動に専念するのが通常だ。ところが西田氏は1年間会長にとどまるばかりか、かつて佐々木氏と社長の座を争い常任顧問に退いていた室町正志氏を取締役に復帰させるというのだから、財界関係者が驚かないはずがない。

12年春ごろから両氏はことあるごとに対立?

   会見で西田氏は「もう一度、東芝を成長軌道に乗せて欲しい」と田中次期社長にエールを送ったが、佐々木氏への当てつけの気持ちを込めたのは明白だ。一方、同席した佐々木氏は「成長軌道に乗せる私の役割は果たした」と反論し、「二人の反目ぶりが覆い隠せないやりとりだった」と会見に参加した記者は振り返る。

   東芝でパソコン事業をトップシェアに引き上げた西田氏は、2010年6月に退任した経団連の御手洗冨士夫会長の後任にも名前が挙がり、本人も就任に意欲を示していたことは経済界周知の事実だ。

   同じ東芝出身の岡村正元会長が日本商工会議所会頭を務めていたことからこの話は頓挫したが、あわよくば2014年6月の米倉弘昌現会長の後任を、なお狙っているともささやかれていた。佐々木氏の経団連副会長就任でその芽が消えたことから、「『男の嫉妬』がヒートアップしたのでは」との憶測も流れた。

   だが真相は、西田氏と佐々木氏の東芝の経営を巡る確執だったようだ。2012年春ごろから両氏はことあるごとに対立するようになり、「昨年夏頃からは社内で口も聞かない冷戦状態だった」(同社幹部)という。

佐々木氏「あと1年やりたい」と退任に抵抗

   西田氏はこの間、沈黙を通してきたが、「男の嫉妬」説が広がることに我慢がならなかったようだ。週刊現代の取材に対して、西田氏は佐々木氏の社長在任中の評価について「固定費削減ばかりに集中し、将来の成長に向けた経営を怠った」「苦手な海外の顧客や機関投資家へのトップセールスにも行かず、社内で会議ばかりしていた」などいくつもの落ち度を列挙し、佐々木氏の「社長としての能力」に疑問符をつけた。2012年6月の株主総会後には「来年は代わってもらうよ」と社長退任を示唆したが、佐々木氏は「あと1年やりたい」と13年6月での退任に抵抗していた、との内容まで明らかにした。

   西田氏は2014年6月で相談役に退くことを公言しているが、ここまで関係がこじれた佐々木氏を会長に引き上げる気持ちはさらさらないとみられ、「取締役に復帰する室町氏が会長に就任する」との見方が専らだ。

   さんざんこき下ろされた格好の佐々木氏だが、同誌の取材には応じず、周囲には「(社長在任中は)しっかり結果は残してきた」と反論し、記事は無視する意向という。

   経団連の「ポスト米倉」候補の一人と言われた佐々木氏だが、今回の騒動で西田、佐々木氏が相討ちの格好。「財界御三家」と呼ばれた東芝も「当面は財界活動からは距離を置くことになるのでは」と見る関係者が多い。

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