2024年 4月 25日 (木)

7速DCTと聞くだけで走りのよさを予感 ホンダ「フィットHV」発売前から「報道過熱」

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   ホンダが2013年9月に発売予定の新型「フィット ハイブリッド(HV)」の燃費が1リットルあたり36.4キロメートル(JC08モード)と、トヨタの小型HV「AQUA」(アクア)の35.4キロを上回り、「国内最高の低燃費(プラグインハイブリッドは除く)を達成した」と正式に発表した。

   ホンダの発表は控えめだが、トヨタの「アクア」を抜き、国内最高の低燃費ということは、市販のハイブリッドカー(HV)としては世界最高峰のエコカーであることを意味する。

「秀逸なハイブリッド、完成度は高い」と絶賛の声も

「燃費、世界一!」過熱する新型「フィットHV」の報道
「燃費、世界一!」過熱する新型「フィットHV」の報道

   ホンダの新型「フィットHV」は、発売前から画像がインターネットに流出するなど、早くも人気が過熱ぎみだ。

   HVではトヨタに先行され、水をあけられていたホンダが、独自のHVシステムで「打倒トヨタ」を打ち出した「自信作」というのだから、その燃費と走りへの期待は膨らむばかり。ホンダ自身も「HVモデルとして国内トップの燃費性能に加え、従来モデルを超える力強い加速Gとリズミカルで伸びのある加速感でFUNな走りを実現した」と、胸を張る。

   外装、内装とも大幅に刷新したデザインは、賛否両論あるものの、インターネットでは「正直、カッコいいですね」と好意的なカキコミが目立ち、「ここまで評判がいいとは思わなかった」との声も。

   専門家の評価も高い。モータージャーナリストが寄稿する、ネットで自動車ニュースを配信するレスポンスでは、「試乗記」で今井優杏さんが「i‐DCDはなめらかかつ楽しく、Cセグメントとは思えないほど質感の高い、重厚感ある完成度の高い仕上がり」と評価。吉田匠氏も、「ハイブリッドの常識を覆す、心地よいエンジンサウンド」と、好感をもっている。

   戸田治宏氏は「国内コンパクトカー市場の勢力図を塗り替える可能性も」と指摘し、日本自動車ジャーナリスト協会の日下部保雄会長は「秀逸なハイブリッド、完成度は高い」と、絶賛している。

   なかには売れ行きを予測して、「9月の発売と同時に契約して半年待ち、来年の(消費)税率アップ前の駆け込み特需で3月契約は年内納車がやっと… そんな勢いで売れると断言しますよ」と、購入を心配する声もあるほどだ。

「リッター40キロの低燃費も可能」な技術

   メディアやユーザーらを驚かせたのは、「HVシステム」だ。ホンダは2013年6月に高級セダン「アコードハイブリッド(HV)」でリッター30キロという、国内クラス最高はもちろん、車格を考慮すれば世界トップレベルの低燃費のHVを発売している。

   新型「フィットHV」は、そのアコードHVとはメカニズムが異なり、小型車に最適な1モーターの軽量コンパクトなハイブリッドシステム(スポーツ・ハイブリッド・インテリジェント・デュアル・クラッチ・ドライブ)を新たに開発した。

   「1モーターでありながら、エンジンとモーターを切り離して走ることで、モーターのみの電気自動車(EV)走行を実現」。従来のフィットHVが抱えていた、モーターのみのEV走行ができないという弱点を解消した。

   心臓部は1.5リッターの直列4気筒の「アトキンソンサイクル」(高膨張比サイクル)と呼ばれる新技術のエンジン。これを高出力モーター内蔵の7速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)とリチウムイオン電池を内蔵したIPU(インテリジェントパワーユニット)に組み合わせることで、従来のホンダのHVシステムに比べて35%以上の燃費向上を達成した。

   減速時に電力を蓄える回生効率を高める電動サーボブレーキシステムのほか、エンジンの負荷を低減するフル電動コンプレッサーなどの先進技術も燃費の向上に貢献。ホンダ関係者によると、「リッター40キロの低燃費も技術的には可能」としているが、今回はクルマとしての走りのバランスを考えたという。

   7速DCTと聞くだけで、ホンダらしい走りのよさを予感させる。

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