この夏、30人近くがおバカ写真で炎上 国民総「バカッター」化で日本はどうなる

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   「バカッター」「バカ発見器」「○○写真が炎上」――こうした言葉が、ネット上を毎日のように飛び交っている。

   この夏、ツイッターやフェイスブックなどで、「バイト先の食材で悪ふざけ」「スーパーの冷蔵庫に入り込む」などのおバカ写真を投稿し、炎上する若者が相次いだ。今どきの若者がバカなのか、それともネットというツールが悪いのか――識者も、「どんどんエスカレートしている。まるでチキンレースだ」と呆れ顔だ。

今週末は5件の「バカッター」騒ぎ

25日に発覚した、「バカッター」写真の一例。パトカーの車上で悪ふざけをする若者たち。すでに警察が捜査を開始している
25日に発覚した、「バカッター」写真の一例。パトカーの車上で悪ふざけをする若者たち。すでに警察が捜査を開始している

   2013年8月25日、「ピザーラ」を運営するフォーシーズ(東京・港区)がお詫びの声明を発表した。ピザーラ東大和店で起こった「バカッター」騒ぎが理由だ。同店の従業員はブログやツイッターで、店のキッチンの冷蔵庫やシンクに入ってピースするなどの悪ふざけ写真を複数投稿、24日ごろからネットで騒ぎとなっていた。フォーシーズでは同店の営業停止と保存食材の廃棄、冷蔵庫などの清掃消毒を行い、店員についても「厳正なる処分」を課す方針だという。

   この週末だけでもこのほか、北海道で若い男がパトカーの車上に乗る、宮城県の男子高校生が精米機に入る、兵庫県の高校生が線路内に立ち入る、若い男性客がお好み焼き店でソースとマヨネーズの容器を鼻に突っ込むなどの写真がそれぞれSNS上で話題になった。

   この夏の「バカッター」騒ぎの発端となったのは、高知市内のローソンで7月、従業員が冷凍ケースの中で寝そべる写真をフェイスブックに投稿したことだ。ローソンは7月15日、同店のフランチャイズ契約を解除するという厳しい対応を取ったにも関わらず、「模倣犯」が続々と現れ、また過去の同様の事例を「発掘」する動きも相次いだ。

   ローソン事件からの約1か月半、こうした「バカッター」騒ぎは主なものだけでも30件近くが表面化している。特に8月に入ってからはペースが加速、ほとんど1日1回を上回るペースとなっており、もはや「一億総バカッター」状態だ。

「バカッター騒ぎはなくなることはない。これからも続く」

   こうしたネットの「炎上」騒ぎは、1つ起きると同様の事例がいくつか続く傾向があるが、それでも今回は、件数といい期間といい、いささか異常な過熱ぶりを見せている。

   ITジャーナリストの井上トシユキさんは、いくつかの背景が重なっての「相乗効果」が、一連のバカッター騒ぎとなっていると分析する。

   ひとつはスマートフォンの普及で、撮った写真をすぐその場でツイッターなどに投稿できるようになったことだ。加えて「自分ならもっと面白いことができる」と、度胸試し的、あるいは「大喜利」的な感覚で安易に投稿する風潮も、事態のエスカレートを招いているとも言う。

   「夏休み」というタイミングも大きい。

「夏休みということでアルバイトを始めたような若者が、新しくできた仲間に『自分はこんなに面白いんだぜ』とアピールしようとして投稿する、というケースも多いのでは。写真を広める、あるいは過去の写真を発掘し『告発』するようなユーザーにしても結局は同類で、まさに『踊るアホウに見るアホウ』の世界です」(井上さん)

   そのため「夏休みが終われば多少沈静化する」というのが井上さんの見立てだが、同時にこうしたバカッター騒ぎが「なくなる」ことはない、と断言する。

「過激なことをやりたがる人間は常に一定の確率でいますから。むしろメディアは、今回の騒動を大きく報じ、『こうしたことはやってはいけない』とより広く伝えるべきでは」
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