トヨタ燃料電池車、2年後の発売 EVとの次世代エコカー争い「本命」はどっち?

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   トヨタ自動車が次世代エコカーとして2015年の量産販売を目指している燃料電池車(Fuel Cell Vehicle=FCV)の試作車をお披露目した。

   外観を隠すための黒いシートで覆われたセダンタイプのFCVに、担当者は「直線で思い切りアクセルを踏んでも問題ない。ハイブリッド車(HV)『プリウス』と同じレベルだ」と、その走行性や安全性に胸を張った。

FCV「500万円台なら競走力がついてくる」

トヨタ自動車は2015年に本格発売するFCVの試作車を公開した(画像は、トヨタ自動車のホームページ)
トヨタ自動車は2015年に本格発売するFCVの試作車を公開した(画像は、トヨタ自動車のホームページ)

   トヨタ自動車は2013年10月8日に東京・晴海で開いた先進技術説明会で、セダンタイプのFCVの試作車を、初めて公開した。

   試作車は、走行性能でハイブリッド車(HV)と遜色なく、発進時の加速感はガソリン車よりも優れているという。10月7日に行われた走行試験では、愛知県豊田市の本社から晴海までの322キロの長距離走行に成功。残りの水素残量から、「650キロ程度まで走行可能だった」とし、ガソリン車並みに走れることを実証した。

   燃料電池車は、水素と酸素の化学反応で電気エネルギーをつくり出す燃料電池を搭載し、発生させた電力を利用してモーター駆動で走行する。ガソリン車のエネルギー効率(15~18%とされる)と比べて、燃料電池車のエネルギー効率は50%と高い。さらに二酸化炭素(CO2)や窒素化合物(NOx)を排出せず水だけを出す究極のクリーンエネルギーともいわれ、「地球にやさしい」というメリットがある。

   欠点は、開発コストが高いこと。市販に向けて、トヨタは高圧の水素を貯めるタンクを、パッケージを工夫することで従来の4本から2本に半減したり、酸素と水素の化学反応を促す触媒に使う白金の使用量をできるだけ減らしたりと、部品の見直しなどの徹底したコスト削減を進めてきた。

   2008年の「FCHV‐adv」に比べて20分の1近くまでコストを下げたが、15年に発売するセダンタイプの価格は1台800万~900万円となる見通し。

   BNPパリバ証券株式調査部で自動車セクターを担当する、シニア・アナリストの杉本浩一氏は、「(開発は)しんどいでしょうが、進化は確認できていますし、もう一歩のところ。500万円程度になると競争力がついてくるので十分勝負になるでしょう」とみている。

燃料電池で自動車メーカーが世界をリードする?

   次世代エコカーをめぐっては、電気自動車(EV)が先行したものの、いまだ普及が見通せない。三菱自動車や日産自動車が熱心だが、走行性能への不安やインフラ整備が思うように進まず、さらにガソリン車の燃費性能の向上もあって、足踏み状態。

   そうこうしているうちに、FCVの開発でトヨタがBMWとの提携に踏み切り、ホンダがGMと提携するなど、FCVの覇権をにらんだ合従連衡の動きが活発化し、本命視されてきた。

   とはいえ、FCVの普及には「水素ステーション」などのインフラの整備が必要だ。自動車の開発以外にもコストと時間がかかりそうなのはEVと同じなのに、なぜFCVなのだろう――。

   前出のBNPパリバ証券、杉本浩一シニア・アナリストは、「EV車はリチウムイオン電池を自動車にいかに上手に使うかが課題でしたが、燃料電池の場合はその技術を他の業種・分野に応用できます。燃料電池を極めれば、自動車メーカーが世界をリードできる、その魅力があります」と指摘する。

   「もちろん、トヨタがEVをやらないわけではありません。都市部でEV車は有効ですし、すでに経済産業省が全国に10万基の充電器を設置することも決めています。EVもFCVもインフラ整備は大きな課題ですが、海外を含め、国のエネルギー政策や地域性、車種、ガソリンや軽油、液化天然ガスなどの燃料によって、分散しながらも、それぞれが普及を目指していくのだと思います」とみている。

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