「とことん『リアル』を追求せよ」 赤十字国際委員会が「戦争ゲーム」に意外な提言

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   戦争を舞台にしたシューティングゲームがプレーヤーに与える影響については、賛成・反対両方の立場からさまざまな議論がされてきたが、紛争犠牲者などを支援する赤十字国際委員会(ICRC)も加わり、ゲーム内容について要求を出している。

   ゲームの残虐描写に対する規制強化を求めているかと思われたが、意外にも「もっとリアリティを追求してくれ」と言っているようでもある。いったいどういうことなのか。

ゲームを通じて国際人道法を知ってもらう

   赤十字国際委員会は2013年10月29日にウェブサイトに掲載した「戦争のリアリティを追求したゲームに関するQ&A」で、プレーヤーの1人称視点で進む「ファースト・パーソン シューティングゲーム(FPS)」について述べている。

   主張しているのは、現実で適用される武力行使に関する国際人道法を、リアルな戦場シーンを描写したゲームの中でも適用されるべき、という考えだ。

「リアリティを追求するのであれば、現実の世界で起こっている『戦争犯罪は罰せられる』という事実も取り入れて、とことんリアルにすべきだ、と私たちは言っているのです」

   戦争犯罪とみなされる行動をとったプレーヤーについて、「ゲーム上とはいえ賞賛することはやめるべき」だとして、具体的には尋問の際の拷問、一般市民への意図的な攻撃、捕虜や負傷者の殺害など、「戦場にいる者であれば誰でも殺害していいというシナリオ」を懸念しているという。

   国際人道法に則って進めるプレーヤーは報われ、戦争犯罪をした場合はゲーム中で罰則を課される、などの要素を取りいれることを希望し、「ゲームを通じて武力紛争に関する法律について広く知ってもらうよい機会になる」としている。

   しかし、すべてのFPSに向けて上記の要求をしているわけではない。あくまでリアルな戦争を扱うゲームに限った話で、「宇宙戦争や歴史をさかのぼった戦いなど、ファンタジー感のある架空のゲームは対象にしていません」と断言した。

   ゲームで国際人道法を犯す描写自体を禁じたらどうかという質問に対しても、そのような行為をゲームから排除するのは「現実的ではない」と冷静に議論を進める。

「違法行為は実際の戦場でも起きているので、ビデオゲームに取り込むことにも意味があります。実際の戦場で何が許されて何が許されないのか、ゲーム内でその報いを受けることで知ってもらうことがプレーヤーにとっても意味のあることだと考えています」

「ゲームが説教じみたり、つまらなくなったりしないの?」

   また、ゲーム開発者やプレーヤーの危惧する「ゲームが説教じみたり、つまらなくなったりしないの?」という疑問にも答えた。ゲーム画面にポップアップで法の規定が表示させたり、人道法をプレーヤーに講義したりといったことはせず、「人々がゲームに求める娯楽性をそぐ」ことが目的ではないという。

   ICRCでは、すでにゲーム開発者と協力して、国際人道法の要素を正しく取り入れられるように手助けを進めている。兵士が実際に戦場で感じるジレンマをプレーヤーが経験でき、人道法を反映させたゲームでも「好調な売り上げを達成できることは既に立証済み」だそうだ。

   ICRCの意見にネットでは、

「ただただ『規制しろ!』って言ってる連中とはまるで違う。建前でなく実際に命を見つめてきたところが言うのは重みが違う」
「ありがちな規制論かと思ったらすごく真っ当で抑制が効いている。 ぜひ一読を。 今作ってるゲーム、戦争ゲームなのでプロデューサーにも見せよう」
「受容不能な要求が何であるのかを理解し、受け入れてほしい所をねじ込むこの手法。共存の模索、あわよくばさらなる益をという姿勢が凄い」

と感情的な表現規制論ではなく、建設的な意見だと評価されている。

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