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親しかったのは、ほしのあき 大王製紙元会長が華麗なる芸能人交遊を告白

   市川海老蔵さん、ほしのあきさん、山下智久さん――。2013年11月15日に出版された大王製紙前会長・井川意高氏の自伝「熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録」では実名で多くの芸能人との交遊録が明かされた。

   子会社から総額106億円余りを不正に借り入れ、特別背任の罪で現在服役している身でありながら、芸能人との交遊を楽しげに述懐する様に批判が集まりそうだ。

実名を挙げられたのは30人以上

   事件について語るのは裁判を除いて「本書が初めて」としており、子会社からの資金調達やギャンブルにのめり込んで行く様子など、自らの半生を振り返る内容だ。その中でも、芸能人との華やかな交遊関係は発売前から大きな反響を集めた。

   同著の中で井川氏は、酔った市川海老蔵さんとの初対面で、「オレはね、あんたがどんな立派な会社の社長だろうが全然興味はないんだ」とからまれた話や、石田純一さんと東尾理子さんの結婚式に出席したこと、ジャニーズの山下智久さんや田口淳之介さん、元AKB48大島麻衣さんとの出会いなどを語っている。そのほか当時高校1年生だったという国民的アイドルグループの元メンバー(匿名)にバーで出くわし、タクシー代1万円を渡して帰らせて以来しばしば連絡を受けたという話などを振り返った。

   また数々の女性芸能人とのうわさについても言及した。交際相手とされた「滝川(クリステル)さんとはそもそも面識がない」、「熊田曜子さんや山本梓さんと親密だとする報道もあるが、2人とは後にも先にもたった1回しか会ったことがない」と報道を否定。一方でほしのあきさんとの関係については月に1、2度会っていたと明かし、「ダンボール1箱分のローションティッシュをプレゼントしてあげた」などと語っている。

   常連客だった西麻布のバーには芸能人が出入りしていたとして、「俳優の天野義久さんや写真家の桐嶋ローランドさん、歌手のGACKTさんとも出会ったことがある」などとも逐一書いており、実名が挙げられたのは30人以上になる。

「何の関係もない人たちの名前が、記録として残されてしまうのは不本意だ」

   「懺悔録」と題した本でありながら、華々しい芸能界との交流を振り返る内容には「わざわざ恥をさらすような本を書いてまで小銭を稼ぐ必要もないだろう」、「よっぽど金に困ってるんだな」などと否定的な意見が見られた。一部のタレントの名前は伏せているため、かえって憶測を呼ぶことにもつながっている。

   事件の取り調べの際に「私の特別背任事件と何の関係もない人たちの名前が、記録として残されてしまうのは不本意だ」と可視化を敢えて拒否したと書いているが、自ら多くの芸能人の名前を出したこととの矛盾も問われそうだ。

   出所後についてはB to C(企業対消費者)などの新しい仕事を始めたいとしており、「私のまわりには、これまでの人生でつながりを深めた人々がいる。そうした人たちと一緒に、第二の人生を歩めばいい」と語っている。

   なお、実名を出された芸能人から同著に関するコメントはまだ出されていない。