飛び降り自殺の中3女子、「動画中継」していた? 大手マスコミが詳細を報じないのはなぜか

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   滋賀県近江八幡市のマンション敷地内で2013年11月24日未明、中学3年生の女子生徒(14)が倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡した。警察は自殺と見ている。インターネット上ではその直前にウエブサービス「FC2」で「飛び降りる様子」を動画配信していた少女と同一人物ではないか、と注目を集めている。

   このネット上の盛り上がりに反し、大手新聞各紙の記事はいずれも小さく内容も必要最低限にとどまっている。動画の女性と同一人物かどうかは現時点では分からないが、仮にそうだったとしてもマスコミは大きく扱えない理由がある。

「うわぁ…これガチっぽいな」

   各紙の報道によると、女子生徒は3時55分ごろ、マンション正面玄関の横にうつぶせで倒れているところを市内の新聞配達員により発見された。頭を強く打っており、発見から約3時間後に搬送された病院で死亡した。13階と14階の間にある踊り場にごみ箱があったことから、これを足場に約1.4メートルの壁を乗り越えたとみられ、県警近江八幡署は飛び降り自殺とみて詳しく調べている。なお、遺書は見つかっておらず、いじめがあったという情報も現時点ではないという。

   この報道を受け、インターネット上では同じ24日の早朝に「飛び降りる様子」を動画配信していた少女と同一人物ではないか、との憶測が広がった。少女は「JC3(編注:中学3年生)」と名乗っていた。約1週間前には、配信アカウント名と同じ名前で、踊り場からの「自殺配信」をほのめかすような書き込みをしていた。

   インターネット上では「iphoneで動画撮影中にマンションから落としただけ」との見方もあるが、多くは報道の女子生徒と結びつけて「うわぁ…これガチっぽいな」「落下途中に過ぎ去って映るマンションの壁が生々しい」「ネットの怖さ、人間の怖さ、ショックで色々考えさせられました」などとコメント。元のスレッドを編集した関連まとめが続出し、騒ぎになっている。

「自殺方法の報道」はNG WHOも呼びかけ

   近江八幡署に取材したところ、現場では女子生徒のスマートフォンも発見されたという。話題になっている動画もすでに把握しており、本人との関連について調査を進めている段階だ。しかしインターネット上の過熱ぶりとは裏腹に、一部スポーツ紙を除き、大手新聞各紙はこの動画について一切報じていない。どこの記事をみても、事実として分かったことを最小限、抑制的に報じているのみだ。

   複数の新聞社に問い合わせてみたが、「取材の中身、編集方針については、従来からお答えを控えさせていただいています」(毎日新聞社)、「個々の記事の取材経過などの詳細についてはお答えしていません」(朝日新聞社)などと具体的な話を聞くことはできなかった。

   実は、自殺報道については、過去に何度も過剰な報道による「連鎖自殺」が指摘されたこともあって、大手マスコミは「自主規制」のルールを設けている。

   たとえば朝日新聞社の事件報道の手引書「事件の取材と報道2012」では、原則として「自殺の詳しい方法は報道しない」「原因を決めつけず、背景を含めて報道する」などの注意点を細かく列挙している。今回の報道は現在のところ、そうしたガイドラインに沿ったものといえそうだ。

   なお自殺報道を巡っては、WHO(世界保健機関)もメディア関係者に向けた手引きをまとめており、「自殺を、センセーショナルに扱わない」「自殺の報道を目立つところに掲載したり、過剰に、そして繰り返し報道しない」「自殺既遂や未遂に用いられた手段を詳しく伝えない」などと呼びかけている。

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