派遣職員115人の年越し【岩手・大槌町から】(26)

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一足先に帰郷する応援職員を対象にした仕事納め式が開かれた=2013年12月24日、大槌町役場
一足先に帰郷する応援職員を対象にした仕事納め式が開かれた
=2013年12月24日、大槌町役場

   大槌町役場の仕事納め式が12月24日と12月27日の2度開かれた。仕事納めの日の27日は全体の納め式で、24日は全国の自治体などから派遣された応援職員向けの納め式だった。仕事納めの日を待たずに帰省する応援職員が少なくなく、昨年も2度、開かれている。

   24日の仕事納め式で碇川豊町長は、こうあいさつした。「皆さんのおかげで復興への槌音(つちおと)が響くようになってきた。年末、年始を家族と過ごし、来年も元気な顔を見せてほしい。町が前進するために力を貸してほしい」


   町の職員241人のうち115人が、全国の自治体や民間企業から派遣された応援職員だ。多くの応援職員は、単身赴任で、町内外の仮設住宅に住みながら、激務をこなしている。今年1月、兵庫県宝塚市からの応援職員が自殺したこともあり、応援職員を支援する動きが町内で活発だ。


大槌中生徒会による感謝する会では応援職員と生徒たちが円陣を組み「進め、大槌!」と気勢を上げた=2013年12月13日、大槌町役場
大槌中生徒会による感謝する会では応援職員と生徒たちが円陣を組み
「進め、大槌!」と気勢を上げた=2013年12月13日、大槌町役場

   12月13日には、応援職員に感謝する会が大槌中生徒会によってあった。生徒会長の新田亮介君(2年)が「町の復興のために、朝早くから夜遅くまで働いてくださり、ありがとうございます。職員の方々に感謝の気持ちを表そうと計画しました」とあいさつ。生徒の感謝の言葉を書いた色紙や花束が職員一人ひとりに手渡された。色紙には、生徒の顔写真入りで、「わざわざ遠い所から来ていただきありがとうございます。スクールバスに乗っている時の景色は少しずつ変わってきています」「大槌の暮らしを支えてくださりありがとうございます。大槌は少しずつかつての活気を取り戻してきました」といった感謝の言葉がつづられた。

   大槌中3年生の歌手で、2012年の暮れに日本有線大賞新人賞、日本レコード大賞新人賞を受賞した臼澤みさきさんのミニコンサートも開かれた。みさきさんはデビュー曲「故郷(ふるさと)~Blue Sky Homeland~」を歌い、職員は故郷や家族を思い浮かべながら、一日も早い町の復興を誓い合った。


応援職員に色紙を贈呈する臼澤みさきさん(手前右)=2013年12月13日、大槌町役場
応援職員に色紙を贈呈する臼澤みさきさん(手前右)
=2013年12月13日、大槌町役場

   感謝する会では、静岡県磐田市からの派遣職員、町教委学務課学校整備班の原隆秀さん(42)が代表して職員の気持ちを語った。「皆さんの気持ちはしっかり胸に響きました。道のりは長いが、一日も早い復興に全力をあげたい。地元に帰っても、大槌を応援していきたい」


   町役場では、12月31日付で3人の応援職員が帰任し、1月1日付で新たに7人が着任する。町の復興は、これらの応援職員に支えられながら、震災から4年目の年を迎える。

(大槌町総合政策課・但木汎)


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