消防団ラッパ隊が復活【岩手・大槌町から】(27)

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防火祈願で吹奏する大槌町消防団のラッパ隊=2014年1月5日、大槌町内の小鎚神社
防火祈願で吹奏する大槌町消防団のラッパ隊
=2014年1月5日、大槌町内の小鎚神社

   「タッタタタター タッタタター」。勇壮で、どこか物悲しい音色が、杉木立に囲まれた神社の境内にこだました。震災で活動を休止していた大槌町消防団のラッパ隊。新春、1月5日の消防団防火祈願で吹奏し、約2年10カ月ぶりに活動を再開した。ラッパ隊は、9人の隊員のうち2人が殉職し、15本あったラッパのほとんどが流失した。窮状を知った全国の人たちからラッパが寄贈され、復活を後押しした。


   平穏な1年間であるよう祈念する防火祈願は、消防団員、婦人消防協力隊員ら約60人が出席し、大槌町内の小鎚神社であった。碇川(いかりがわ)豊町長が「震災時に多くの団員を亡くし、痛恨の極み。復興は、少しずつではあるが、目に見える形になってきた。災害のない、町民が安心して暮らせる町をつくりたい」と訓示し、町消防団の煙山佳成(けむやま・かなり)団長が「犠牲になった隊員の冥福を祈りながら、地域防災の中核を担っていきたい」と応じた。ラッパ隊員6人は、町役場職員で副隊長の小笠原純一さんが指揮し、「観閲者に敬礼」の曲を演奏した。


防火祈願で1年間の安寧を祈る大槌町消防団の煙山佳成団長=2014年1月5日、大槌町内の小鎚神社
防火祈願で1年間の安寧を祈る大槌町消防団の煙山佳成団長
=2014年1月5日、大槌町内の小鎚神社

   ラッパ隊は2009年に結成され、消防演習や町の式典で吹奏し、団員の士気を鼓舞してきた。活動が本格化し始めた時に震災に見舞われ、隊員が殉職し、ラッパが流失した。

   消防団全体では、多くの犠牲者が出た。安渡地区の第2分団で11人、吉里吉里・浪板地区の第3分団で3人、合わせて14人が殉職した。いずれも、自らの命をかえりみずに、住民の避難誘導や救助活動にあたっていた。


防火祈願で整列した大槌町消防団の団員たち=2014年1月5日、大槌町内の小鎚神社
防火祈願で整列した大槌町消防団の団員たち
=2014年1月5日、大槌町内の小鎚神社

   町は中心市街地が壊滅し、しばらくはラッパを吹く状況にはなかった。でも、もう一度ラッパを吹きたい。隊員の共通の思いだった。ラッパ隊の復活に向けては、窮状を知った東京都の「大槌町消防団を支援する会」が、ラッパの寄贈を全国に呼びかけ、隊員のラッパを確保することができた。


   ラッパ隊隊長の岩崎伸行さんは防火祈願後、「犠牲になった隊員の思いをのせて吹きました。きっと音色が届いたことでしょう」と話した。

   ラッパ隊の復活に小笠原さんはこう語った。「地元の高校の吹奏楽部と共演したり、地域に出向いたりして、新しい町に根付いたラッパ隊を目指したい」

(大槌町総合政策課・但木汎)


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