不運の高梨沙羅、「追い風」に負けた 風向きによる点数加算も微々たるものだった

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   ソチ五輪でメダル獲得は確実と思われたジャンプ女子ノーマルヒルの高梨沙羅選手(17)が4位に終わった。今季ワールドカップの成績は13戦10勝で、他の選手を大きく引き離していたのに、五輪本番で何があったのか。

   テレビ番組でジャンプの解説をした五輪経験者らは、風の影響が大きかったと口をそろえる。不利な条件の追い風の中で2回のジャンプを飛んだからだ。

船木和喜「結果が出なかったのは風のせいです」

   スキージャンプは獲得したポイントで順位が決まる。飛距離を点数化した「飛距離点」と、飛ぶ姿勢の美しさの「飛型点」を合計したものがポイントだ。着地時の姿勢も重要で、両脚を前後に開いて両腕を左右に広げる「テレマーク」という姿勢ができないと減点対象になる。

   高梨選手は1回目に100メートルで3位につけ、2回目で逆転を狙ったが98.5メートルと飛距離が伸びず、合計得点は243.0点でメダルを逃した。一方、ワールドカップで最高2位だったドイツのカリナ・フォクト選手は、1回目97.5メートル、2回目103メートルで合計247.5点を取り初代女王に輝いた。「メダルは確実」とされていた高梨選手の点数が伸び悩んだ原因はどこにあったのか。

   2014年2月12日放送のテレビ朝日系「モーニングバード」に出演した長野五輪スキージャンプ金メダリストの船木和喜氏は「結果が出なかったのは風のせいです」と断言する。

「風がころころ変わる難しい状況だったんですよ。ゲートを下げたりいろいろな作戦がありますけど、それを使えないほどの状態だった」

   ジャンプでは向い風だと飛距離が出て有利だとされ、反対に追い風だと思うように飛距離が伸びない。船木氏は、今回のような悪い状況だと通常は5メートル分の影響が出るが、高梨選手の技術があったから100メートルに到達したと解説した。

   ただし、悪条件の中で飛距離を伸ばそうと、着地ぎりぎりまで我慢して攻めた結果、着地時の「テレマークが入りづらくなった」。飛距離を取るべきか、テレマークを取るべきかの一瞬の判断が要求されたようだ。

   飛距離を稼いだ代償としてテレマークを失敗した分、「飛型点」でメダル獲得選手との差が開いた。高梨選手は1回目51点、2回目50点の計101点だったのに対して、フォクト選手の飛型点は計106点、2位イラシュコ選手は103点、3位マテル選手は111点、といずれも上回っている。

点数調整「全然選手の感覚としては足りてない」

   だが、今回の五輪から採用された風向きの不公平を点数調整する「ウインドファクター」による救済の効果はなかったのか。有利な向かい風が吹いたときは点数を引き、不利な追い風の場合は点数を加える措置だ。高梨選手は1回目に全選手最高の3.1点、2回目は1.9点がプラスされた。

   ウインドファクターについて、冬季五輪に3回出場経験のある高橋大斗氏は、TBSテレビ系「朝ズバッ!!」で以下のようにコメントした。

「このポイントだと全然選手の感覚としては足りてないです。不利だからちょっと足してもらっている程度で、実際向かい風で飛んだ方が断然有利。もし向かい風の状態で高梨選手が飛んだら106メートルぐらいいったんじゃないかと思う」

   今回のノーマルヒル(HS106メートル、K点95メートル)の場合、K点を1メートル超えるごとに2.0点ずつ加わる計算だ。仮に106メートルをたたき出していたら、大きく展開が変わっていた可能性がある。

「高梨選手は1本目も2本目も追い風に当たってしまった。特に2本目の風なんかはポイント的(ウインドファクター加算分)にはたいして大きくないですけど、上の方は向かい風で下の方は追い風という、ジャンプ選手が一番嫌う風で飛んでるんです。こればっかりは彼女の精神力、技術ともに完璧だったんですけど、運が悪かったとしか言いようがない」(高橋氏)
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