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橋田賞受賞の「あまちゃん」を「見てないんです(笑)」 橋田壽賀子発言に驚きと批判の声上がる

   2013年4月から9月まで放送され大人気を博した、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」が、放送文化の発展に貢献した人や作品に贈られる「橋田賞」を受賞した。

   この賞は、脚本家の橋田壽賀子さん(89)が理事を務める「橋田文化財団」が創設した賞だが、橋田さんは授賞式で「あまちゃん見てないんです」と告白した。ネット上では、「自分の名前の賞なのに見てないなんて」「本人の前で言うなんて意地悪」などと驚きや批判の声が上がっている。

「食いしん坊なのでごちそうさんは見ていた」

   「第22回橋田賞」の授賞式は14年5月10日、都内で行われた。

   橋田賞には「あまちゃん」をはじめ4作品と、13年9月から14年3月まで放送された連続テレビ小説「ごちそうさん」脚本家の森下佳子さんら2人が輝いた。「あまちゃん」主演の能年玲奈さんは橋田賞新人賞も受賞した。

   登壇した橋田さんは、能年さんの目の前で「すいません、私あまちゃん見てないんです」と笑いながら告白、会場は驚きと笑いに包まれた。

   「朝はトレーニングや水泳の時間だった」とのことで、再放送を見て面白いと思ったのか、DVDは購入し、まだ全部は見ていないという。ちなみに「ごちそうさん」は「食いしん坊なので」という理由で見ていたらしい。

   橋田さんの発言を受け、能年さんは「橋田壽賀子さんに『あまちゃん』全編を見ていただけるよう、今日は身を引き締めて頑張ります」とコメント。橋田さんは「今日あなたにお会いして、他の人じゃ評判にならなかったと思う。素人さがいいのよ」などと褒めていた。

「直木三十五や芥川龍之介も受賞作読んでないだろ」との意見も

   ネット上では橋田さんの「見ていない」発言に対し、

「橋田壽賀子賞受賞作品を橋田壽賀子が見ていない事に驚いた」
「ドラマの好き嫌いは誰でもあるが、公の場で言うことじゃない」
「あまちゃんを見てなかったなら、ごちそうさんを見てたとわざわざ言うのはただの意地悪」
「もともと価値のある賞だったのかしらんけどこの一言で一気に価値はなくなったな」

など、驚きや批判の書き込みが多くみられる。

   ただ、一般的に人名を冠した賞は、文化財団などその賞を運営する法人が決めた選考委員が選出する場合が多く、名を冠した本人や主催団体・企業の責任者が受賞作を見ていない、あるいは内容をよく知らないことは珍しくない。

   「冠ネームだから問題ないよ。審査員がみるんだよ」「直木三十五や芥川龍之介も受賞作を読んだことなんかないだろ」など、「見てなくてもおかしくない」とする意見もあった。橋田さんはいまDVDを見ているところなので、これから「あまちゃん」ファンになるのかもしれない。