2014年4月の百貨店とコンビニエンスストアの売上高は、消費増税後の反動減が想定より小さかった。
日本百貨店協会によると、4月の全国百貨店売上高(既存店ベース)は前年同月比12%減の4172億円と6か月ぶりにマイナスだった。5月20日に発表した。ただ、同協会の見込み(14~15%減)よりも落ち込まなかった。
減少幅は、前回の消費税引き上げがあった1997年に比べても小さかったが、高額品や化粧品が大きく落ち込んだ。
一方、日本フランチャイズチェーン協会が同日発表した4月の全国コンビニエンスストアの売上高(既存店ベース)は前年同月比2.2%減の6844億円で、3か月ぶりにマイナスとなった。
消費増税前の駆け込み需要の反動減で、たばこの販売が低迷したことを除けば、客足は堅調でコーヒーや弁当・総菜など「日配食品」が11.9%増(全店ベース)、清涼飲料水など「加工食品」が4.1%増(同)と、食品の販売が好調だった。