サントリー次期社長の新浪剛史氏 ローソン立て直した辣腕の「素顔」は

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   サントリーホールディングス(HD)が、次期社長にローソンの新浪剛史氏を招くとの報道が流れた。実現すれば、創業一族以外で初めての社長となる。

   ローソンの社長として辣腕をふるい、経営立て直しを実践してきた新浪氏。今度は国内有数の伝統企業で経営のかじ取りを任されることになるようだ。

高級おにぎりブランド、郵便ポスト設置、農業にも関心

新浪氏がサントリー社長となれば創業一族以外で初(2012年撮影)
新浪氏がサントリー社長となれば創業一族以外で初(2012年撮影)

   新浪氏が注目を浴びたのは2002年、コンビニエンスストア大手ローソンの社長に43歳の若さで抜擢されたときだ。当時ローソンは経営不振で株価も低迷しており、01年から筆頭株主となった三菱商事がテコ入れを図っていた。

   米ハーバード大でMBA(経営学修士号)を取得。三菱商事では、病院給食会社「ソデックスコーポレーション」(現LEOC)の立ち上げや、日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)社外取締役として手腕を発揮した。「KFCの経営陣と大議論の末に株主配当を大幅に引き上げさせた逸話もある」(2002年3月6日付・日本経済新聞)という。商社出身でコンビニの再建ができるのかという声もあったようだが、サービス業に長年携わっていて「コンビニをやりたいと思った」と日経MJ紙に語っていた。

   社長就任早々、ユニークな試みを次々と打ち出した。象徴的なのは2002年11月に発表したおにぎりの新ブランドだ。「高級おにぎり」をアピールし、利用者に「おにぎりといえばローソン」というインパクトを与えた。2003年1月には、コンビニとしては初めて店舗内に郵便ポストを設置。当時の郵政事業庁に提携を打診してからわずか3か月でサービス開始というスピード経営だった。その後も、店舗内に郵便局を開設したり、東京急行電鉄と共同で駅の売店を開業したりと独自の手を繰り出し、業界首位のセブン‐イレブン・ジャパンを追走してきた。

   若きビジネスリーダーとして、頻繁にメディアにも登場。雑誌にコラムを執筆し、現在もビジネス誌で連載を持っている。一方で農業へも強い関心を示す。2010年には千葉県の農家と共同出資により「ローソンファーム」を設立して農業に進出した。2013年には政府の産業競争力会議メンバーに選ばれ、企業経営以外にも多方面で活動している。

佐治社長「この人は立派にサントリーを経営してくれると思う」

   新浪氏がサントリーの次期社長に――。複数の報道が出た2014年6月24日、サントリーは「本日、一部報道機関において当社社長人事に関する報道がありましたが、当社が発表したものではありません。また報道された内容について、具体的に決定した事実はありません」と発表した。

   ところが、サントリーの佐治信忠社長は同日、東洋経済オンラインの直撃取材に対して新浪氏を新社長に迎えることを事実上認めた。慶應義塾大学の先輩後輩の間柄で昔からのゴルフ仲間。気心が知れているうえ、国際経験が豊富でローソンを成長させた経営者としての実績を高く評価する。そのうえで、

「私の勘としても、この人は立派にサントリーを経営してくれると思う。だから選んだ」

と明言した。佐治氏自身は会長として、当面は二人三脚でサントリーを動かしていく青写真も描いているようだ。「できたら新浪さんに、将来的にはなってもらえたらいいなとずっと思っていた」と、後継者として長らく待ち焦がれていた意中の人物だったことも明かしている。

   ローソンは3月24日、玉塚元一COO(最高執行責任者)が5月1日付で社長となり、新浪氏が代表権のない会長に就く人事を発表していた。社長交代劇は、もしかしたら新浪氏のサントリー社長就任の話を含んでのことだったのか。

   新浪氏は以前から、自身の経営哲学として「経営はアートな面がある」と語っている。論理的な思考だけでは足りず、直感的に判断しなければならない場面が少なくないというわけだ。創業から115年のサントリーの伝統経営に、新浪流の哲学が新しい風を呼び込むか。

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