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「ラブライブ痛電車」に中国オタク土下座! 現地メディア大呆れ「家族が見たらどう思うか…」

   女子高校の学生がアイドルとして活動する、日本発の「ラブライブ!」というメディアミックス作品が、国内のみならずアジア圏を中心に海外でも人気を博している。

   中国・上海の地下鉄では、ラブライブ!のイラストをデザインしたラッピング車両も登場したのだが、現地の「ラブライバー(ラブライブ!のファン)」とみられる人々がそのイラストに向かって「土下座」している写真が広まっている。ネットユーザーには引かれ、現地メディアには批判的に報じられてしまった。

「全く理解できない…」「俺カルト信者じゃなくてよかった」

   ラブライブ!のラッピング車両が登場したのは2014年7月末のことだ。7月31日から8月2日まで上海で開催されたゲームの見本市「チャイナジョイ2014」にあわせたもので、ラブライブ!のスマートフォン向けゲームをPRしている。外装はもちろん、車内の広告にもキャラクターのイラストがふんだんに使われた。

   中国のミニブログ「新浪微博」では、ラッピング車両に遭遇したユーザーが写真を相次いで投稿し話題になったのだが、ひときわ注目を集めたのが、キャラクターのイラストに向かって土下座している人の写真だ。

   外装にあしらわれたキャラに、また車内の小さな広告にプリントされたキャラにも、ラブライバーとみられる人がひざまずき、頭を下げているのだ。

   中国のネットユーザーからは、「……」「全く理解できない…」「俺カルト信者じゃなくてよかった」など、「引いた」という声が多く上がってしまった。

土下座した人「興奮して気持ちが抑えられず…つい」

   メディアも「ラブライバー土下座騒動」を取り上げ始めた。

   国営通信社「中国新聞社」オンライン版では「ファンの行きすぎた行動が安全な運行に支障をきたしてしまうと、この車両の運行を取りやめる可能性もある」と指摘。東方網は土下座する人々を「一部の気が狂ったアニメオタク」と表現し、股城網では「こんな狂った行動、あなたの家族が見たらどう思うか」「仏像や年配の方には敬意を払わず、日本のアニメ・漫画に土下座するなんて恥ずかしくないのか?」など、かなり厳しい書き方で報じているメディアも見られた。

   日本でも14年8月12日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)が取り上げた。土下座した人の「中国初の"痛鉄"ということで何時間もこの電車を待ちかなり興奮して気持ちが抑えられず…つい土下座してしまった」というコメントも紹介していた。

   ネット上では、「電車に土下座はねーな」「意味がわからない。何故に土下座をするんだ…」「行き過ぎたらキモイわやっぱり」など、やはり冷たい反応が多かった。