「アイス・バケツ・チャレンジ」もはやオワコン? エスカレートして初の事故死、指名辞退も相次ぐ

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   難病支援のために氷水をかぶる「アイス・バケツ・チャレンジ」の爆発的なブームに陰りが見えてきた。

   指名された人の辞退が相次ぎ、ついにはチャレンジした人の事故死まで起きてしまった。

崖から飛び降りて溺死

放水車を使ったアイス・バケツ・チャレンジ(画像はYouTubeから)
放水車を使ったアイス・バケツ・チャレンジ(画像はYouTubeから)

   アイス・バケツ・チャレンジは筋肉の萎縮や筋力低下が起こる難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の治療研究を支援することが目的のチャリティー運動だ。指名された人は支援団来に100ドルを寄付するか、バケツたっぷりの氷水を頭からかぶるかを選択しなければならない。

   2014年夏ごろからアメリカで流行。世界中の著名人がチャレンジに参加し、フェイスブックなどのSNSで大ブームを巻き起こした。

   しかし、チャレンジは過熱気味になっているのが現状だ。単にバケツの氷水をかぶるだけでは面白くないと考えたのか、放水車やショベルカーなどを利用した大がかりなものまで登場している。

   エスカレートぶりには、

「悪ふざけして目立つためのイベントになりつつあるな」
「ALS患者云々関係なくて、ただバカ騒ぎに参加したいだけだろ」

と冷ややかな視線を送る人も目立ってきている。

   そんな中、痛ましい事故が起きてしまった。8月21日、アメリカのケンタッキー州では撮影に参加した消防士4人が負傷した。CNNなどによると、キャンベルズビル大学の吹奏楽団がはしご車の先から氷水を浴びる動画を撮影した後、はしごが電線に近づき過ぎたため、消防士らが感電。うち1人は重体だという。

   さらにイギリスのスコットランドでは24日、18歳の少年が崖から池に飛び込んで溺死した。デイリーニュースやテレグラフなど現地メディアによると、チャレンジの一環として飛び込みを行ったらしく、事実であれば初めての死者となる。

   動画サイトを見ても、チャレンジに失敗した痛ましい動画が複数公開されている。2階や屋上などから氷水がいっぱいに入ったバケツを落としてしまい、下にいる人の頭部に直撃する衝撃的な様子だ。

企業やタレントはPRに利用?

   企業やタレントが自身のPRに利用していると非難する意見も多い。サムスン電子のイギリス法人はスマートフォン「Galaxy S5」に氷水を浴びせて防水性をアピールし、「iPhone 5S」など防水対応していない他社製品を次の挑戦者に指名した。動画を公開すると、「チャリティーをこういう風に利用するなんて」と批判を浴びることになった。

   こうした声を受けてか、芸能人たちも参加を辞退したり、次の人の指名をしなかったりするケースが増えてきている。タレントの武井壮さんは「キャンペーンで指名されて寄付行為をしないと決めています」とツイッターで参加を辞退。放送作家の鈴木おさむさんは次の挑戦者を指名せず、「せっかくいいことしてるはずのこの企画自体が、マイナスなイメージももっとでかくなちゃうんじゃないかなと思ったり」(原文ママ)とブログに書いた。

   また、指名されたことがプレッシャーになっている場合もあるようだ。ゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんはチャレンジについて「形容し難しい違和感を感じたのも事実」とブログに書いた。公開した動画では、ツアー中のため風邪をひいてはいけないと説明し、「すいません。寄付をさせていただきます。申し訳ないです」と何度も頭を下げた。「パフォーマーとしての魂がすたったので!」と氷水の代わりに温かい墨汁を浴びたが、サングラス越しの表情は終始こわばり、一度も笑うことはなかった。

   日本ALS協会は21日、「冷たい氷水をかぶることや、寄付をすることなど、すべて強制ではありません。皆様のお気持ちだけで十分ですので、くれぐれも無理はしないようにお願いします。特に氷水について、これから涼しくなりますので心配しております」とホームページに書いた。

   辞退者が相次ぎ、次の指名をしない人も増え、さらには負傷者も出ていることから、過熱気味のブームはもう峠を越えたのかもしれない。

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