イスラム国による残忍な斬首動画 メディアが報じないのはなぜか

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   イスラム教の過激派組織「イスラム国」系とみられるアルジェリアの武装集団「カリフの兵士」が2014年9月22日、同国内で拘束したフランス人男性の首を切断して殺害する映像をインターネット上に公開した。

   動画には、男性の体を押さえつけて、生きたままナイフで首を切断する残忍な場面が収められている。ネットでその様子を見ることはできるが、世界のほとんどのメディアはその衝撃的な映像を使用することはない。

一部の動画は今も見ることができる

   イスラム国はこれまで、アメリカ人ジャーナリスト2人を殺害する動画を公開した。オレンジ色の服を着せられた人質のジャーナリストは立てひざで後ろ手にされ、隣には覆面をした人物が立ち、アメリカ政府を批判する演説を行う。ひとしきり話し終わると、ジャーナリストは生きたまま首を切断されて、殺害される。首は遺体の上に置かれ、周囲は血に染まっている。衝撃的な光景だ。

   イスラム国はほかの武装集団と異なり、ツイッターなどのSNSを駆使してメンバーを募るなど、巧みにインターネットを使った広報活動を行うのが特徴だ。斬首動画の公開もこうした活動の一環と見られる。

   ほかにも、敵対するシリア政府軍を処刑したり、襲撃した人々を虐殺したりする様子の動画も公開している。多くの動画は、日本の動画サイトでは規約違反のため削除されており、キーワード検索などで簡単にたどりつけないようになっている。しかし、残忍な光景が確認できるサイトが今なお存在しているのは事実だ。

   これらの光景を、日本のメディアは「首を切断して殺害した」など、淡々と報じているケースが多い。イスラム国によって公開された動画を記事やニュース番組で使用する際も、人質の顔が映る場面をわずかに使用するにとどめている。

   海外の主要メディアも同様で、動画中の残忍な内容については詳細に説明しない記事が多いようだ。切断された首が転がる場面や、首を持ったまま武装集団が演説をする様子など、衝撃的な写真や映像はほとんど使われていない。

「プロパガンダのための暴力シーンは報じない」

   日本のメディアではそもそも「遺体」映像はご法度とされている。ただし海外では事故や災害報道で遺体の写真や映像を使用すること自体はめずらしくない。東日本大震災でも、遺体が映る衝撃的な光景をいくつも報じていた。

   ではなぜ、イスラム国の残忍な映像については、詳細に報じないのだろうか。フランスの通信社AFP通信のニュースディレクターは「『イスラム国』の斬首動画が報道機関に突きつけた課題」と題したコラムで見解を示している。課題とは「暴力のプロパガンダに利用されないように。そして犠牲になった人の尊厳も守りながら、過激派が公開する写真や動画をどこまで報じるのかという問題」だ。

   イスラム国が支配する地域は活発な戦闘状態が続いており、記者が入ることは難しい。そのため、現地の情報はイスラム国が発信するものを頼らざるをえないのが現状だ。「IS(編注:イスラム国)が公開するプロパガンダのための写真や動画だけが、私たちがあの地域で何が起きているのかを知る唯一の情報源」だと説明し、人質の生死に関する判断材料になるという。

   しかし、同社が斬首の場面をそのまま流さなかったのは「プロパガンダのための暴力シーンは報じない」という方針からだ。また、ネット上で誰でも見ることができるからといって全編を公開することは、情報を「分析して編集する」という自らの役割を果たしていないと否定する。

   同氏はBBCやロイター通信などに話を聞き、動画をいっさい公開しないという見解もあったという。その上で、どこまで報じるのかという問題に「完璧な正解はないだろう」としている。

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