長谷川洋三の産業ウォッチ
イケア・ジャパン社長が明かす人事戦略:パートタイマーと正社員、賃金で差別しない

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「IKEAの戦略は、量を追求することによって価格下げにつなげるのが基本戦略だから広い土地が必要だ。しかし価格だけではない。価格、デザイン、機能、質、長期性という5つの要素を織り込むことによって、民主的デザインを実現するのが狙いだから、新規にオープンする店舗の中には、面積が小さくても9500種の品目を置いて5要素を実現した店もある」

   イケア・ジャパンのピーター・リスト社長は2014年10月30日、日本記者クラブで講演し、イケアの基本戦略が柔軟なものであることを強調した。

   リスト社長はまた、2020年までに2013年の売り上げ720億円の2倍にあたる1500億円を目指す長期計画を進めていることを明らかにするとともに、その原動力となるのは「人」であり、「土地を買ったり、店に投資することと同じように人に投資し、人の力を信じて初めて計画が実現する」と強調した。

パートタイマーを含め入社時には時給1300円

IKEAは「人の力」を重んじる(写真はIKEA船橋)
IKEAは「人の力」を重んじる(写真はIKEA船橋)

   その一環としてパートタイマー社員に対しても正社員と同じ賃金を得られるように門戸を開放し、すべての社員が年金に入れるようにする人事政策を進めていることを明らかにした。このためパートタイマーを含め、すべての社員は入社時には時給1300円の同一賃金だが、自己開発計画を立たせ、豊富なコミュニケーションを通じて業績評価を加えることによって、パートタイマーにも正社員の道を開き、昇進の機会を与えると説明した。

   イケア・ジャパンではマネージャーの43%が女性で、多くが結婚しており、年間4週間の年休が十分取れるようにしたり、介護休暇がとれるよう配慮したりしているとも強調した。

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