東大、早慶などに進学なら100万円! 鹿児島県伊佐市「ニンジン作戦」が論議に

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   東大、早慶などに進学したら、多額の奨励金をあげます――。鹿児島県伊佐市が市内の県立高校の定員割れに対してこんな策を打ち出したところ、著名人も参戦して論議になっている。

「なんてあさましい高校? 反教育の極みだ!! 教養も良識のかけらもない」

   こうブログで怒りを露わにしたのは、尾木ママこと教育評論家の尾木直樹さんだ。

尾木ママ「学校という名の風上にも置けない」

高校HPトップでも紹介
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   鹿児島県伊佐市内にある県立大口高校に対し、臨時市議会で2014年11月12日、奨励金を含む大口高校活性化基金5000万円を盛り込んだ補正予算案が可決された。報道によると、大口高校は、3年連続で定員割れし、14年度は120人の定員に対し半数の61人に留まっており、中学生の市外流出を防ぐ狙いがある。奨励金では、東大、京大、九大など旧帝大と早慶など難関私立大に進学したら100万円、他の国公立大や同程度の私大なら30万円を支給する。

   15年春の卒業生から適用し、初年度は約20人を見込んでいる。また、16年春からは浪人生にも適用する予定だという。14年12月からは、基金のお金で、有名予備校講師による特別授業も導入するとされている。

   尾木さんは16日、このニュースを受けて、前述のように怒り、「授業料免除ならまだしも現金で釣ろうというえげつなさ!?」「まるで大学合格の『賞金稼ぎ』」とまくし立てた。それでも腹に据えかねたのか、「違法じゃないけど尾木ママ吐き気がします!!」「学校という名の風上にも置けない」と漏らし、「激怒通り越して悲しいです!(--;)」と嘆いた。

   ただ、尾木さんは、「私立高校」と誤解して書いており、直後にブログを更新して、「思い込み間違い」だったと謝罪した。しかし、「市民の税金です!」「よくぞ市民の皆さん疑問の声挙げないのですね」とさらに批判を強め、「5000万円もの大金あれば相当の教育レベルあげられますよ」「難関大学や知名度の高い大学がそんなに価値あると信じているのかしら!? 今時 時代錯誤も甚だしい」と畳みかけた。

伊佐市「コメントできる立場ではありません」

   ネット上では、鹿児島県伊佐市の試みが賛否両論になっている。

   尾木直樹さんの意見に賛同し、「税金で運営されている公立高校でやるのはどうなんだ?」「難関大学なんかに進学したら二度と地元に帰ってこないよ」「市の人口増やす努力したほうがいいと思うんですが...」と反対論は多い。

   一方、「『奨学金』として見たら、妥当だな、と思えますが・・・」「金が無くて首都圏の難関大諦めてる奴にとってはチャンスじゃないの?」と前向きにとらえる向きも多かった。中には、「どうせなら東大だけ1000万円にしたらどうだ? その方が宣伝効果もあるし本当に優秀な奴が来るかもしれない」といった意見も出ていた。

   伊佐市の企画政策課では、奨励金について、「県立の普通科はここだけですし、街づくりにも大きな影響があり、地元の高校を失っていいのかということがありました」と取材に説明した。

   14年春は、4年制大学に36人が進んだが、旧帝大クラスはなく、鹿児島大2人など国公立が4人いただけだった。しかし、かなり前であるものの、九大に数人の進学者がおり、03年春には東大に1人行っているという。11、12年には、それぞれ国公立に18人、13人が進学しており、高校と相談して初年度は約20人と見込んだ。ただ、そこには在校生が頑張ってくれるという希望的観測もあったことを認めている。

   尾木さんの批判については、「専門家が言っておられることにコメントできる立場ではありません」とした。一方で、お金で子供を釣ろうと考えているわけではなく、あくまでも高校活性化のための緊急支援策だと理解を求めている。

   大口高校の教頭は、取材に対し、「税金を使う是非はあるかもしれませんが、本校としてはありがたく思っています。在校生には刺激になっており、難関大学を受けてみたいという話も出ています。実績を積み上げて、地域の信頼を得るようにしたいです」と言っている。

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