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大ヒット「それが一番大事~」の歌手が衝撃告白? 結局「どれも大事じゃない!」

   1991年の大ヒット曲「それが大事」で知られる大事MANブラザーズバンドの元ボーカル、立川俊之さんの「ぶっちゃけぶり」が話題になっている。

   2015年1月30日未明放送の「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日系)に出演した立川さんは、「歌で伝えたいことがない」との悩みを告白するなど、衝撃発言の連続だった。

「歌で伝えたいことがない」ことが悩み

   大事MANブラザーズバンドが1991年に3枚目のシングルとして発表した「それが大事」は、売り上げ約160万枚を記録する大ヒット曲となった。しかしその後はヒットに恵まれず、バンドは96年に解散している。

   「しくじり先生」として番組に登場した立川さんは、冒頭から「『それが大事』という曲を24年間歌ってきました。そうしましたら、何が大事かわからなくなってしまった」と告白。ヒットした当時、立川さんは急に仕事が忙しくなったことで精神的にも余裕がなくなり、次第に気持ちが負け、現実から逃げ出したくなるなど前向きな歌詞とは対照的な状況となり、どれが大事なのか分からなくなってしまったそうだ。

   さらに立川さんは「人生経験を積むと共感できる歌が少なくなる」との持論を語った。「『投げ出さないこと』とか言われてもね、『うるせえ!』とか思うじゃないですか」「そりゃ逃げ出したいじゃん」などと「それが大事」の歌詞を絡めた自虐的な発言も飛び出した。「経験をいっぱい積むと、どれを言っても陳腐に思える」と作詞時の悩みも明かし、現在では「歌で伝えたいことがない」という境地に行きついたそうだ。

   番組中では、最近のJ-POPの歌詞には「桜が舞い散る」や「きっと」「ずっと」という言葉がやたら多いということにも触れて「この時期になりますとJ-POP界はやたらと桜舞い散らかしやがります」「(『きっと』と『ずっと』)この2つしかボキャブラリーねえのか」と毒づいてみせるなど、笑いを誘った。

本当に一番大事なのは...

   「それが大事」のサビにある、「負けないこと」「投げ出さないこと」「逃げ出さないこと」「信じ抜くこと」――。立川さんはこれまで「どれが一番大事なのか?」という質問に辟易してきたといい、番組で24年間の結論を発表した。

   導き出したのは、なんと「どれも大事じゃない」という驚きの答えだったが、その上で立川さんは「本当に一番大事なこと」として「自分にとって何が一番大事なのかを考える」という答えを出した。大事なことは人によって違うのだから、「もっともらしい人」が口にするもっともらしい言葉をそのまま信じるのではなく、「自分の経験も鑑みながら熟慮熟考を重ねる」ことで少しずつ分かってくると説いた。

   立川さんの言葉の数々は視聴者にも響いたようで、放送後、インターネット上には「正直すぎて逆に好感度が上がりまくり」「24年かけて真理にたどり着いたか」「あんまり哲学しちゃうと無に帰るのよね」といった反響が数多く寄せられた。