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「toto BIG」10億への近道は売り場での購入? 今回当選は6人、果たしてどうだったのか

   スポーツ振興くじ(サッカーくじ)「toto」の第745回BIG(ビッグ)で、国内のくじ史上最高額(公営競技を除く)となる当せん金10億2015円が6人(6口)に当たった。

   最近は人気俳優の西島秀俊さんらを起用したテレビCMでも話題の「toto BIG」だが、これまでの国内くじの史上最高額は、2014年9月など過去3度の特別回で出た10億2円だった。

独ブンデスリーガやイングランドプレミアリーグが対象だった

「10億円BIG」が6人に当たった!(画像は、totoのホームページより)
「10億円BIG」が6人に当たった!(画像は、totoのホームページより)

   今回の「10億円BIG」は、2015年1月31日19時に締め切り。4度目の特別回として、通常6億円の1等当せん金を、「2015年」にちなんで10億2015円とした。totoを運営する日本スポーツ振興センターによると、売上額は1回の開催では過去4番目に多い約69億円にのぼった。

   toto BIGは2006年の販売開始以来、最高6億円という破格の当せん金と、1口300円で購入できる手軽さで人気を集めてきた。サッカー14試合が対象で「勝ち」「負け」「引き分け・延長戦」の3とおりの結果の組み合わせをコンピューターがランダムに選ぶため、サッカーの知識がなくても買えるのも人気の理由で、全試合の的中で1等、1試合外れると2等、2試合外れると3等、といった具合に6等まである。

   2013年10月の法改正で、Jリーグのオフシーズンには海外サッカーを対象に実施。14年はサッカーW杯ブラジル大会を対象とした「ワールドカップ toto」も行われた。また、1等当せん金の上限額も最高10億円に引き上げたことで、売り上げを伸ばしている。

   今回対象の試合は、2015年1月31日に開催された独ブンデスリーガやイングランドプレミアリーグの合計14試合で、日本代表のDF内田篤人選手がフル出場したシャルケがハノーバーを1‐0で下した試合なども含まれていた。

   日本スポーツ振興センターは、「当せんは6口。購入場所などが違うので、おそらく当せん者は別々の方が6人いらっしゃるのだと思います」と話す。

   インターネットでは、

「6人が10億円か。当たった人はよほど日頃の行いがよかったんだろうな」
「寄付のつもりで毎週1口ずつ買ってるけど、当たってうれしいほど戻ってきたことないわ」

という羨望の声に混じって、

「本当に当選者がいるんですかね? 1億当たった人すら見たことないんだけど」
「1等10億なのに2等200万円って、2等のやつ口惜しいだろなwww」
「さて、明日は部長に辞表叩きつけてやるかwwww」
「6億では当たり全然出ないのに、10億にした途端に6口も当たり出るのっておかしくね」

といった嫉妬まじりのコメントや「ヤラセ」の声も飛び出している。

   ちなみに、現在販売中の第746回BIGの1等当せん金は、通常の最高6億円に戻っている。

「10億円BIG」過去、7人の当せん者がtoto売り場で買っていた!

   気になるのが「夢の10億円」を手にした6人の当せん者だ。日本スポーツ振興センターは、「当せん者については基本的にはお教えできませんが、どこまで開示するかも含めて現在確認中です」と話しており、人物像はわからない。

   そこで、過去の1等当せん者がどんな場所で購入しているのか、聞いてみた。

   同センターによると、2014年のBIGの1等当せん者のうち、toto売り場とコンビニエンスストアで購入した人はそれぞれ14%で、インターネットで購入した人はじつに70%にのぼった。「最近はネットでの購入者が増えていて、販売シェアの65%弱を占めていますから、1等当せん者が出る割合も高くなっているのだと思います」という。

   ところが、過去3度の「10億円BIG」の1等当せん者、合計13人(13口)のうち、toto売り場で購入した人は7件、インターネットは4件、コンビニエンスストアが2件と、toto売り場が多かった。しかも、第2回(通算第678回)の「10億円BIG」では、1等3件のうちの2件がtoto売り場から出た(もう1件はインターネット)。

   これまでに1等が出た売り場を掲載する、toto公式サイトの「BIGマル得情報」には、そのうちの1件である「京急品川駅2番線ホームにある宝くじ売場」が紹介されている。ネットでの購入者が増えていることを考えれば、toto売り場での購入は「10億円」への近道なのかもしれない。