ノンアルビールの特許戦争勃発 サントリーがアサヒを訴えた理由

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   ノンアルコールビールをめぐり、大手メーカーの戦いの火蓋が切られた。サントリーホールディングス(HD)が自社の特許が侵害されたとしてアサヒビールを提訴し、アサヒ側が全面的に争う姿勢を示したからだ。

   サントリーが訴えたのはアサヒの「ドライゼロ」で、製造と販売などの差し止めを求めている。ノンアルビールでシェア1位のサントリーと2位アサヒの法廷での戦いだけに業界内外から注目されている。

  • 人気市場におけるシェア争いは激しさを増している(画像はイメージ)
    人気市場におけるシェア争いは激しさを増している(画像はイメージ)

ノンアルビール人気の火付け役はキリン

   両社が訴訟に至った経緯はこうだ。サントリーは2011年にエキス分や糖質、酸性やアルカリ性の度合いを示すpHを一定範囲に調整した特許「pHを調整した低エキス分のビールテイスト飲料」を出願し、2013年に取得した。それとほぼ同時にドライゼロが特許を侵害しているのでないかとアサヒに問い合わせた。それから両社で話し合いが続けられてきたが交渉は決裂し、サントリーが2015年1月に提訴して法廷闘争へと発展することになった――というわけだ。

   3月に東京地裁で開かれた第1回口頭弁論で、サントリーの特許侵害の主張に対し、アサヒ側は出願前からエキス分や糖質など数値が似た商品は売られていたとして、「既存製品から容易に創作できたもので特許は無効」などと反論し、法廷という表舞台での戦いが本格化。さらにアサヒは「必要に応じて特許無効審判を請求する」との考えも示した。

   今のノンアルビール人気の火付け役となったのは、キリンビールが2009年に発売した「フリー」だ。「ゴルフ場でビールを飲んだ気になれるうえ、車を運転して帰れる」などと次第に人気が高まった。このフリーのヒットを受け、各社が追随して市場に商品を投入。最近の健康ブームも追い風となって、低糖質や低カロリーなどを売りとする商品の人気はさらに高まっている。

アサヒのドライゼロが630万ケースと追い上げる

   訴訟の背景には、こうした人気市場におけるシェア争いがある。ビール市場の縮小に歯止めがかからないのをしり目に、ノンアルビール市場は拡大。各社は新商品を投入して派手な宣伝広告を打つなどシェア争いは激しさを増している。また、「酒税がかからないため収益性が高い」(業界関係者)のも競争に拍車をかけている。

   そんなノンアルビール市場で2014年の販売数はサントリーの糖質・カロリーゼロの「オールフリー」が720万ケース(1ケースは大瓶20本換算)でトップだったが、アサヒのドライゼロが630万ケースと追い上げている。

   最近ではサッポロビールと花王のノンアル飲料が特定保健用食品(トクホ)の表示許可を受け、他社もトクホ許可を目指している。競争がさらに激しくなるのは必至で、今回の訴訟の行方次第では業界の勢力地図も変わる可能性がある。

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