皮膚、容貌、体型など「見た目」でアンチエイジングを考える アンチエイジング医師団・山田秀和氏に聞く

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   アンチエイジングに関する最先端かつ正確な情報を発信する目的で結成された「アンチエイジング医師団」には、多彩な分野の医師がメンバーとして名を連ねる。皮膚科が専門の山田秀和氏も、そのひとりだ。

   医師団代表の塩谷信幸氏とともに、「見た目のアンチエイジング」を推進する。新サイト「Aging Style(エイジングスタイル)」では、読者に分かりやすくアンチエイジングの記事を伝えるために独自の「チャート」を開発したという。

  • 「見た目」の重要性について話す山田先生
    「見た目」の重要性について話す山田先生

問診できない患者は「見た目」が参考になる

――山田先生がアンチエイジングに興味を持つきっかけは何でしたか。

山田 私は医師として多くの経験を積む中で、基本は「養生」、つまり食事や睡眠、精神的に心安らかである、体を鍛えるといった、薬以外の方法で人間の生活がどうあるべきかを追求するのがアンチエイジング研究のスタートラインとなりました。
   塩谷先生が日本抗加齢医学会で研究会を設立する際、先生が形成外科、私は皮膚科が専門とのことから、塩谷先生が「見た目のアンチエイジング研究会」という名称を提唱されました。アンチエイジングとはもともと従来の枠にとらわれないのが特徴で、こうしたユニークな名前になりました。形成外科と皮膚科という観点から美容に注目する意味もあり、「見た目」を強調したのです。
   最初の研究会の際に、「見た目」を皮膚、容貌、体型で分けてはどうかとの話になりました。「これは分かりやすいな」と考え、以後私はこの3つのカテゴリーでエビデンスを取る役割を今日まで担っています。

――「見た目」の重要性について、もう少し教えてください。

山田 例えば患者が倒れて救急外来で運ばれてきたら、本人から症状を聞くために問診をするのは難しい。この場合、医師が最も効率よく治療に結びつけるとしたら、「見た目」が大いに参考になるでしょう。例えば顔をしかめている、耳にしわがある、体型はやせているか太めか、といったことから状況を把握して、何をすべきか判断を下すのです。
   米国では統計的に、「こういう見た目の特徴があると、この病気の可能性がある」という情報を蓄積しています。見た目から、例えば「これは脳こうそくのリスクが高い」と判断できれば、短時間で治療に進むことができます。「見た目」がサイエンスとして成り立ってきているのです。

「AAチャート」使って興味ある記事を読んでほしい

――新サイト「Aging Style」では、何をどのように発信していきたいですか。

山田 「見た目のアンチエイジング」を軸にした情報提供を目指します。少し例を挙げましょう。
   現代では、体の中身と見た目が密接に関係していると分かってきました。体の内的な老化が外的老化に現れている可能性は非常に高い。ただ皮膚科医としては、外的な老化は紫外線、太陽光線の影響が大きく、これらをコントロールするのも重要だと考えます。ところがややこしいことに、太陽光線が常に悪者かといえば、そうではありません。日光を浴びることでビタミンDがつくられるのも事実です。ではどうしたらよいのか。
   もうひとつ、現代の女性は「やせすぎ」という問題があります。「BMI」(肥満指数)でみると、1975年ごろから男性は太ったままですが、女性は逆。こうなると、「なぜ女性はやせたがるのか」という社会文化論の議論が必要になってくるでしょう。
   こうした論点についても、医療情報を分かりやすく整理し、正しく伝えていけたらと思っています。

――サイトには、先生が考案した「AAチャート」があります。どう活用すればよいでしょうか。

山田 横軸に見た目のポイントとなる皮膚、容貌、体型の3項目を、縦軸には対策法となる基礎、運動、食事、精神(脳)、治療の5項目をとり、15のマス目にして記事を分類しました。この中で「容貌」には、立ち振る舞いも含みます。動きがぎこちない、目をどう動かすか、歩行感覚が短くなったといったことから本人の状態の変化が分かります。
   例えば、「糖尿病改善には運動がよい」といった記事なら、横軸では「体型」、縦軸では「運動」が当てはまる内容となります。同様に、「食事で抗酸化剤を使うと若々しくなる」という記事は、横軸は「容貌」、縦軸は「食事」に関連するので、その2つのキーワードが重なるマスに分類されます。読者の皆さんはこのチャートを利用して、興味のある記事を読んでいただき、健康長寿やQOL(生活の質)の向上に役立てていただければと思います。

山田 秀和氏プロフィル
山田 秀和(やまだ ひでかず)
近畿大学奈良病院皮膚科教授
近畿大学アンチエイジングセンター 副センター長
大阪府出身。近畿大学医学部卒業、同大学院修了。この間、大阪大学細胞工学センター(岸本忠三研)への国内留学、オーストリア政府給費生(ウィーン大学皮膚科、米国ベセスダNIH免疫学教室)等で研鑽を積む。近畿大学在外研究員(ウィーン大学)、近畿大学医学部奈良病院皮膚科助教授を経て現職。日本皮膚科学会専門医、日本東洋学会指導医、日本アレルギー学会指導医、日本抗加齢医学会専門医。
アレルギー等皮膚科領域はもちろん、その領域にとらわれず医療全分野の文献を研究、予防医学の観点から診療にあたる。文化人類学、社会学等にも造詣が深く、「日常に届く医療」の為の情報提供に尽力している。
2016年加齢皮膚医学研究会会長、2017年美容皮膚科学会会長を務める予定。

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