中国が「最も触れてほしくない」のは天安門事件 「歴史直視」求められて中国報道官が「逆ギレ」

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   民主化を求める学生を中国当局が武力で弾圧し、多数の死傷者を出した天安門事件は、2015年6月4日で丸26年になる。香港では追悼集会が開かれ、台湾の馬英九総統は「歴史を正視」することが中台関係の前進につながるとする談話を発表した。中国政府の建前としては「中国の一部」だとされている地域でも、事件に向き合うように求める声はやむことがない。

   もちろん中国政府が進んで天安門事件について触れることはない。記者会見で、中国が日本に対して「過去を直視」するように求めていることにからめた質問が出ると、「どうしてそんな理屈になるのか」と「逆ギレ」するほどだ。

  • 毎年6月初旬の天安門広場は警備が強化される(2014年5月撮影)
    毎年6月初旬の天安門広場は警備が強化される(2014年5月撮影)

「改革開放の経験と成功」理由に事件を正当化

   中国では「天安門事件」「六四事件」といった関連キーワードを検索しようとすると、一時的にネットにつながらなくなってしまう。今でも中国政府が事件の扱いに神経をとがらせていることを表すエピソードのひとつだ。

   事件発生日の前日にあたる6月3日に行われた中国外務省の定例会見で、その「最も触れてほしくない部分」に関する質問が出た。

   香港のサウス・チャイナ・モーニング・ポストや、英BBCの中国版ウェブサイトによると、スペインメディアの記者が、

「日本には第二次大戦の歴史を直視するように求めているが、中国政府はいつになったら六四事件(天安門事件)を直視できるのか」

と質問。これに対して華春瑩報道官は、

「どうしてそんな理屈になるのか」
「日本は70年前に中国を侵略し、国際社会はこのことについて大昔に結論を出している。2つの事柄は全く別物だ」

などと反論し、事件の評価を見直す考えがないことを改めて強調した。

「1980年代末に発生した政治的混乱には、中国の党と政府が明確な結論を出している。中国の30年以上にわたる改革開放の経験と成功は、中国が選択してきた道が完全に正しかったことを示しており、中国人民全体の支持を得ている」

中国外務省ウェブサイトには一連のやり取りが載っていない

   スペインの全国紙ABCは、北京発の記事で天安門事件について詳細に生じており、報道官の発言を、

「中国政府はいつものように、天安門の流血を正当化するために経済成長を引き合いに出す」

と批判している。

   中国外務省の会見は、日本の外務省とは違い会見のノーカット動画や書き起こしがウェブサイトに掲載されている訳ではない。そのため、会見に出席していた記者以外が詳細なやり取りを確認するのは難しい。天安門事件に関するやり取りも、中国外務省のウェブサイトの動画や書き起こしの中には載っていない。

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