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5月の貿易収支2160億円の赤字、輸出の伸びが鈍化

   財務省が2015年6月17日に発表した5月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2160億円の赤字だった。赤字は2か月連続。ただ、原油価格の下落などで輸入額が減り、赤字幅は大幅に縮小した。

   輸出は前年同月と比べて2.4%増の5兆7405億円と、円安を追い風に9か月連続で前年より増加した。中国や欧州連合(EU)向けの自動車が振るわずに伸びが鈍化した一方、台湾や香港向けの半導体等電子部品や、米国向けの自動車は伸びた。

   地域別では、米国が7.4%増、EUが0.4%増、中国が1.1%増だった。品目では鉄鋼などが減少したが、半導体等電子部品や船舶は2ケタ増と好調だった。

   輸入は8.7%減の5兆9564億円と、5か月連続で前年を下回った。原油価格の下落で原油の輸入は31.7%減、液化天然ガス(LNG)も44.1%減だった。