消費者庁が「酵素ジュース」レシピを自ら削除 「発酵を進めるため素手でかきまぜる」は「衛生上問題」

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   消費者庁が2015年6月19日、レシピ投稿サイト「クックパッド」の同庁公式ページ「消費者庁のキッチン」に公開したレシピを、即日削除した。

   削除されたレシピには「発酵を進めるために素手で食材をかきまぜる」など、食品衛生上問題となる表現が含まれていた。同庁は、「素手だとどのような菌が繁殖するか分からない」との指摘を庁内で受けて削除した、と明かす。

  • やっぱり「発酵」は難しい…(画像は「酵素ジュース」のレシピページより。すでに削除済み)
    やっぱり「発酵」は難しい…(画像は「酵素ジュース」のレシピページより。すでに削除済み)

寄せられたレシピの掲載前チェックはせず

   同庁は19日、「【使い切り】酵素ジュース」のレシピを公開した。公式ページは「食材のムダをなくす」というプロジェクトの一環で開設され、地方自治体などがレシピを寄せる。このレシピも兵庫県淡路市のNPO法人「淡路島アートセンター」によるものだ。

   材料は非常にシンプルで、季節の果物(種類問わず)と果物とほぼ同量の砂糖のみ。

   作り方もごく簡単だ。スライスした果物を清潔なビンに砂糖と交互に重ね入れる。36度の温度が保てる場所でビンを保管し、清潔にした素手で1日1度かき混ぜる。かき混ぜたときにシュワーと音がしたら、清潔なガーゼで液体を濾す。これで完成だ。

   「素手でかき混ぜるのは、手に付いた常在菌が発酵を進めるから」とも記し、「かき混ぜる」プロセスの重要性を強調している。

   しかし、レシピは公開からわずか数十分で削除、直後に同庁の公式ツイッターアカウントは「食品衛生上の問題が生じる恐れがあるものがあった」と発表した。

   なぜ削除したのか。同庁はJ-CASTニュースの取材に対し、「レシピ公開後、食品安全の担当者から『素手でかき混ぜるとどのような菌が繁殖するか分からない』『食品衛生上問題がある』と指摘されたからです」と明かす。レシピの公開前チェックは特に行っていないようで、「寄せられたレシピを順番に公開していたので、そういった手順は踏んでいない」と話した。

   手に付着する菌は腐敗や食中毒を引き起こすものも多く、厳密な温度管理をしなければ雑菌だらけの「酵素ジュース」になりかねない。

   ちなみに、「酵素ジュース」と同じタイミングで「【使い切り】果物シロップ」のレシピも公式ページから削除されたが、こちらは「使っていた写真が『酵素ジュース』と同じだったので誤解を生む恐れがあり、一緒に削除しました」という。「果物シロップ」はごく一般的な果物の砂糖漬けで、食品安全上問題ないようだ。

   食物の酵素を摂取すると健康維持につながるという理論は、アンチエイジングや病気予防、ダイエットとも結びつき、数年前から流行している。食品衛生や生物学の専門家による「科学的根拠がない」との批判もある一方、ネットやテレビ、雑誌では今も頻繁に取り上げられている。

   クックパッドを始めとするレシピサイトには手の菌で「酵素ジュース」を作るレシピが、今も大量に公開されている。

酒税法違反となる可能性も

   実は、2012年にも同じような騒動が起こっている。ニュースサイト「日経ウーマンオンライン」が2月16日に公開した記事「塩麹と並ぶ人気! 『酵素ジュース』の作り方」の一部表現が、ネット上の指摘などをうけて訂正された。訂正箇所は今回と全く同じで、「基本的には自分の手についている『常在菌』でオリジナル発酵させる」が「基本的には『常在菌』で自然に発酵させる」に書き換えられた。

   また、衛生面の他にネット上で指摘されているのが「酒税法違反の可能性」だ。仮に適切な手順を経て発酵すると、場合によってはアルコールが発生する。酒税法では、アルコール度数1%以上の飲料の無免許製造を禁じている。

   この点についても尋ねてみると、同庁は「このレシピで酒税法上問題とされる状態になるかどうかは、把握できていない」と語った。

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