元少年A手記「絶歌」 神戸市立図書館は購入せず

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   神戸市の久元喜造市長は2015年6月23日の定例会見で、神戸連続児童殺傷事件の加害男性(32)が「元少年A」として出版した手記「絶歌」(太田出版)について、市立図書館では購入しないことを明らかにした。

   久元市長は「遺族への配慮がないまま出版され、甚だしい精神的苦痛が生じていることは大変遺憾に思っている。事件が発生した自治体としては、遺族の気持ちに寄り添う対応をしたい」と説明。ただ、出版や表現の自由などの観点から、販売自粛の呼びかけは行わないとした。

   兵庫県立図書館は17日、被害者遺族の人権や心情に配慮するとして、貸し出しを制限する方針を決めた。研究目的などの場合に限り、館内限定で閲覧を認めるという。この対応について同県の井戸敏三知事は22日の定例会見で「慎重さを期した、やむを得ない措置ではないか」と理解を示した。手記に遺族が抗議していることに触れつつも、「行政機関が主体的にタッチする話ではなく、良識ある読者が判断されるべきこと」と述べた。

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