トヨタ4代目プリウスに吹く逆風 エコカーの「真打ち」HV車は甦るか

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   トヨタ自動車は2015年9月8日(米国時間)、米ラスベガスで4代目となるハイブリッド車(HV)の新型プリウスの外観などを発表した。売り物の燃費性能は従来車より約10%向上し、1リットル当たり40キロ走れる見通しだ。日本国内で12月上旬に発売し、2016年の年明け以降、米国など世界市場に投入する。一時はエコカーの「真打ち」とされたプリウスも、ライバルが力をつけているほか、ガソリン安といった逆風も吹くなか、エコカーの真価が問われる局面でもある。

   「21世紀に間に合いました」。

   トヨタが満を持して1997年末に発売した時の「初代プリウス」のキャッチコピーだ。ガソリン1リットル当たりの走行距離は28キロと、当時の燃費性能の良いガソリン車の約2倍もあり、従来にない画期的なエコカーの誕生だった。1997年12月と言えば、「国連気候変動枠組条約締約国会議」で地球温暖化対策をまとめた「京都議定書」が採択された時期でもある。ガソリンのような化石燃料による温室効果ガスの排出量をいかに減らすかについて、先進国が活発に議論を展開。プリウスはトヨタとしての21世紀への提案でもあった。

  • トヨタは4代目プリウスでHV車巻き返しをはかる
    トヨタは4代目プリウスでHV車巻き返しをはかる

初代は苦戦、10年かかって100万台に

   それから18年。プリウスの置かれた状況も徐々に変わってきた。

   初代プリウスが出たころは、電気自動車(EV)なども普通に消費者が買えるものではなく、プリウスがエコカーの先駆車だったが、販売は苦戦。世界で年に2万台売るのがやっとだった。

   2003年に出した「2代目」はエンジン、モーターともに大幅にパワーアップ。車体も大型化を図った。初代が指摘された走りの「物足りなさ」を払拭し、ガソリン車と変わらぬ走行性能を実現。その一方で燃費性能は1リットル当たり35.5キロに向上。こうした性能アップによってようやく人気に火が付き、普及が加速。2008年には累計世界販売台数が100万台を突破した。

   さらに2009年に投入した「3代目」プリウスは、最低価格を約30万安くするなどしたことが特に国内で人気を呼び、2009~12年の国内新車販売ランキングで4年連続首位を獲得した。ピークの10年には世界で50万台超を販売した。2015年7月末までの累計世界販売台数は日米を中心に約350万台。米国ではレオナルド・デカプリオさんなど西海岸の著名人らに推奨され、「ハリウッド・セレブ」にも人気だ。

   ただ、ピークの2010年以降は、国内外とも販売台数は右肩下がり。足元では新型が発売される直前ということもあってその人気にも陰りが見えており、今年1~7月は国内では4万台を少し超えた程度の販売台数にとどまる。

ガソリン車にも追いつかれる燃費性能

   近年ではライバルのエコカーの性能も向上。とくに、スズキが昨年末に投入した軽乗用車の新型「アルト」は、HVではない、普通のガソリン車だが、3代目プリウスを上回る1リットル当たり37キロを達成するなど、「エコカー」としてのプリウスの優位性は盤石ではなくなっている。さらには昨今のガソリン安によって、米国では燃費性能がさほど重視されない傾向も出ている。

   こうした状況でトヨが投入する4代目プリウスは、「もっといいクルマつくろうよ」という豊田章男社長の哲学のもとで、燃費性能を高めると同時に「走る楽しみ」も重視したという。具体的な設計は明らかにされていないが、「カーブや坂道での運転のしやすさ、パワーなどで従来のプリウスを大きく超える」(トヨタ幹部)とし、車体の色をはじめデザインにも工夫が施されるという。

   いずれにせよ、米国ではガソリン安、日本では消費増税後の新車不振と、プリウスの2大市場に逆風が吹く中での4代目投入になるだけに、自動車業界全体が消費者の反応を注目している。

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