VWブランド、日本での大打撃は必至 排気ガス不正疑惑で「売れる輸入車」イメージ失墜

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   ドイツの自動車メーカー大手、フォルクスワーゲン(VW)が、ディーゼル車の排気ガス規制を不正に逃れようとしていたことが2015年9月に発覚した。

   米国から欧州に飛び火した不正問題は、VWが2年前から不正の事実を隠ぺいした疑惑まで浮上している。米国では対象となるディーゼル車のユーザーらがVWを相手どり、集団訴訟を起こそうとしている。VWの信用力は天から地へ叩きつけられた格好で、VWが「売れる輸入車」の代名詞だった日本でも、深刻な影響が広がってきた。

  • VWの「不正」問題、日本でも大きな波紋が…(画像は、フォルクスワーゲンのホームページ)
    VWの「不正」問題、日本でも大きな波紋が…(画像は、フォルクスワーゲンのホームページ)

9月発売の新モデル「ゴルフ」は宣伝もできない

   VWの「ビートル」や「ゴルフ」、また、VWグループで高級車のAudiは、日本ではメルセデスベンツやBMWと並んで「売れる」輸入車だ。2015年8月の新車販売はVWだけで4339台と、前年同月と比べて16.4%も伸びている。Audiも8.0%増の2116台だった。

   「売れる」理由は、環境性能のよさにある。ハイブリッド(HV)に偏りがちな日本車に対して、VWグループは、ガソリンや軽油(ディーゼル)でも燃費のよい走りができ、環境にもよく、丈夫で、価格もHV車とあまり変わらない車を投入してきた。

   いまやVWは、2015年1~6月の世界販売でトヨタ自動車を抜いて初の首位に立ち、2年連続の1000万台超えを視野に入れていた。

   2015年9月8日には、ハイブリッド車で世界をリードする日本車の牙城を崩そうと、プラグインハイブリッド(PHEV)の新モデルを日本市場に投入した。欧州に続く発売だ。

   VWが世界戦略車として初めて開発したPHEV「ゴルフGTE」は欧州市場でも高評価で、オランダの2015年1~6月のPHEVとEVの販売ランキングで第1位となった。電気モーター(EV走行)だけで最長53.1キロメートルを走行。エンジンと電気モーターを併用したHEVモードでの燃費はガソリン1リットルあたり23.8キロメートル(JC08モード、国土交通省審査値)を記録。独有力紙「ZEIT」電子版も「トヨタプリウスの記録は明らかに塗り替えられた」と、高く評価する。

   ところが、その矢先に米国で排気ガス規制を不正に逃れるソフトウェアを使っていた問題が発覚。日本でのVW人気は一気に冷え込んだ。鳴り物入りで発売したばかりのPHEV「ゴルフGTE」も、広報・宣伝すらままならない状況だ。

ドイツ車、ディーゼル車全体に不正のイメージが・・・

   今回、VWの不正の対象となったディーゼル車は窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)など有害物質を排気ガスに多く含むことが問題だったが、燃費のよさや二酸化炭素(CO2)排出量が少ないという点では、優れた環境性能をもっていた。

   そこで、VWなど欧州メーカーは有害物質の排出を抑える新しいディーゼルエンジンの開発に注力。この新型のディーゼル車は、いまや欧州市場の新車販売の約半分のシェアを占めるほどで、日本でもHVを追う次世代のエコカー、「クリーンディーゼル」車として急成長している。

   クリーンディーゼル普及促進協議会によると、日本でのクリーンディーゼル車の販売台数(国産車を含む)は、2012年に4万567台だったが、13年には1.8倍超の7万6141台に増え、14年も7万9565台と急速に普及が広がっていた。

   その主役が、VWやBMW、メルセデスベンツなどのドイツ車だった。それだけに、今回のVW問題は、ドイツ車全体に、そしてディーゼル車全体に不正な規制逃れがあるかのような印象が広がっており、影響は日を追うにつれ深刻になっている。

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