ピアニスト役綾野剛「奇跡の数々」 その陰に指先がボロボロになる猛練習があった

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   産婦人科を舞台にしたヒューマンドラマ「コウノドリ」(TBS系)が2015年10月16日からスタートする。主人公は愛情深い産科医で、謎多き天才ピアニストでもある鴻鳥(こうのとり)サクラ。演じるのは人気俳優の綾野剛さんだ。

   2012年のNHK連続テレビ小説「カーネーション」で一躍注目を集めて以来、映画にドラマにCMにと引っ張りだが、連続ドラマの単独主演は意外にも今回が初めてという。そんな綾野さんを、同ドラマでピアノ指導をしてきた清塚信也さんは「生まれもった『主役』」と評し、賛辞を贈っている。

  • 「2つの顔」を持つ主人公、鴻鳥サクラを演じる綾野剛さん(2015年9月)
    「2つの顔」を持つ主人公、鴻鳥サクラを演じる綾野剛さん(2015年9月)

1年以上前からオファー

   「コウノドリ」は、週刊マンガ雑誌「モーニング」で鈴ノ木ユウさんが連載している同名漫画が原作。1児の父である鈴ノ木さんが実際に病院で出会ったという産科医をモデルに、「命」の誕生に寄り添う医療チームの奮闘ぶりや、妊婦と赤ちゃん、その家族の姿を丁寧に描き出している。

   綾野さん演じる主人公の鴻鳥サクラは、「2つの顔」を持つ個性的な役どころだ。愛情深く、仲間の医師や患者からの信頼も厚い「産科医」。そして情熱的な演奏で多くを魅了する、「BABY」という名の謎多き「天才ピアニスト」。綾野さんにとってはどちらも初挑戦の役柄とあり、オファーを受けた際は「2つ同時に来るとは」と驚いたそうだが、峠田浩プロデューサーは、

「私たちは、この役の魅力を最大限引き出してくれる俳優さんは、綾野剛さんをおいて他にはいないと、1年以上前からオファーしていました。綾野さんだからこそ生み出せる奇跡の数々を、是非ご覧いただきたいと思っています」

と期待十分のコメントを寄せている。

   そんな綾野さんの「主役力」を高く評価しているのが、人気ピアニストの清塚信也さんだ。

「先生である僕にでさえ全てを見せない」

   清塚さんは音楽制作・監修だけでなく、綾野さんのピアノの先生としても同ドラマに携わってきたのだが、第1話放送に先駆け、16日未明にこんなツイートを投稿した。

「綾野剛氏は、先生である僕にでさえ全てを見せない。出し惜しみをしているわけではない。 本番で今まで見た事もない成果を見せて、周囲を鼓舞する。 『こんなに弾けるのかよ』と驚かせる。それで、現場は普段出せない力が出せる空気になる。 皆が引っ張られる。 生まれもった『主役』だ」

   「ピアノはまったくの素人」という綾野さんは、出演が決まると猛特訓を開始したそうだ。3月には自宅練習用のピアノを購入し、現場の控室にもピアノを置いてもらい、時間があれば常に弾いているという。公式サイトの撮影日誌で明かされている「撮影日に指先が(練習のしすぎで)ボロボロになっていた」という裏話は、日頃から「努力が一番の近道」と語る綾野さんらしいエピソードだ。

   努力の成果を本番で最大限発揮することは、誰にでもできることではない。それが「周囲を驚かせ、鼓舞する」ほど、であれば尚更だ。プロデューサーから出演を熱望され、ピアノの先生から「天性の主役」との賛辞を贈られた綾野さんが「鴻鳥サクラ」という難しい役どころをどのように演じ、いかに魅力を引き出すのか、大きな期待と注目が集まる。

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