男の薄毛、薬の進歩で改善目覚ましい 将来はiPS細胞使った治療も実現できる?
銀座総合美容クリニック・正木健太郎院長に聞く

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   男性型脱毛症(AGA)に効果のある治療薬「プロペシア」が日本で認可されて10年。この間、薄毛治療は目覚ましい進展を遂げた。

   男性にとって深刻な悩みである薄毛はどんな治療法で、どこまで治るのか。薄毛治療に詳しい「銀座総合美容クリニック」の正木健太郎院長に、最新治療法や、「未来」について聞いた。

  • AGA治療の「未来」について語る正木健太郎院長
    AGA治療の「未来」について語る正木健太郎院長

波平さんは典型的なAGA?

――そもそも男性型脱毛症(AGA)とはどのような病気でしょうか。

正木 「簡単に言うと、『髪にとっての男性ホルモン』によって引き起こされる『ヘアサイクル』の極端な乱れです。髪は生え、成長し、そして抜けるという生え変わりのリズムを持ち、これをヘアサイクルと呼びます。ヘアサイクルは約2~6年で1周し、それを繰り返しますが、AGAを発症するとそのサイクルが極端に短くなります。すると、毛根は委縮し、未熟な細い髪が多くなって抜け毛も増えてくる、というわけです」

――原因は何なのでしょうか。

正木 「皆さんもよく知る男性ホルモン『テストステロン』です。これが体内の酵素(5α還元酵素)の影響で、私たちが『髪にとっての悪玉男性ホルモン』と呼ぶ『ジヒドロテストステロン』に変化します。すると、成長中の髪の毛に抜け替わりを促すシグナルが出て、抜け毛が増えるのです。そのシグナルの影響は『受容体』が集まる前頭部やつむじに集中します。
だからAGAの患者さんは前髪が後退してつむじが薄くなる一方、側頭部や後頭部の髪は残っているのです。分かりやすく言えば、『サザエさん』に登場する波平さんの頭は、典型的なAGAかも知れませんね。男性の薄毛に多い、額が後退してつむじが薄くなる症状は、その多くがAGAと考えて問題ないと思います」

――では、どれくらいになったら「病院へ行くべき」でしょうか。

正木 「前髪の伸びるスピードが落ちたな、細い毛が混じってきたな、と感じたら一度受診すると良いかも知れません。抜け毛の増加や、地肌が透けてきたといった症状であれば十分に治療の効果は期待できますが、薄毛になってからの年数が非常に長い場合はヘアサイクル自体が終わってしまっている可能性もあります。そうなると、改善が難しいこともあります」

プロペシアが日本で認可されたことが「ここ10年間で最も大きな進展」

――具体的な治療法についてお伺いします。ここ10年のAGA治療で、一番変わった点は何ですか。

正木 「2005年にプロペシアが日本で認可されたことです。それ以前は民間療法などで対処するしかなかったので、『ここ10年間で最も大きな進展』と言えるでしょう。薄毛が、本格的に治療できるようになったということですね。プロペシアは『悪玉テストステロン』の働きを阻害し、ヘアサイクルを改善します。それに加え、『リアップ』(大正製薬)などに含まれている成分『ミノキシジル』の存在も大きいですね。ミノキシジルは髪の成長を促し、強く太くする効果が期待できます。プロペシアと併用すれば、ヘアサイクルを改善しながら髪を太くする治療が可能です」

――実際の治療は、どれくらいの期間で症状を改善できるのでしょうか。

正木 「治療を開始して3か月目くらいから効果は発現し、写真などで客観的に変化が見られるのはだいたい半年くらいが目安です。その後状況に応じ治療を継続していきますが、平均で1年から1年半くらいが一つの目安になるかも知れません。治療をするにおいて治療期間は重要な要素ですから、通院の際にはそれぞれの医療機関できちんと医師に確認が必要です」

――診療する上で心がけていることは何ですか。

正木 「患者さんの不安を解消することを目的に治療を進めています。手段が不透明だったり、費用が継続できないほど高額だったり、情報開示が不正確だったりしてはいけません。また、治療効果に関してももちろん更なる追求が必要ですし、院内の居心地も良くなければなりません」

近い将来、iPS細胞を使った治療も実現?

――ところで、「海藻を食べると髪が増える」「帽子をかぶると髪が抜ける」といった髪に関する民間療法や「都市伝説」をどう思いますか。

正木 「『海藻を食べると~』というのは髪の毛と海藻の見た目が似ているために生まれた俗説でしょう。海藻を食べただけで薄毛は改善しません。ただ、海藻に含まれているミネラルも髪の毛の成長には必要ですので、全く無関係とは言い切れませんが...。あと、帽子をかぶることとAGAの間にも因果関係はありません」

――AGA治療の未来についてお聞きします。今後はどんな明るい展望が予測できるでしょうか。

正木 「現在、髪の成長を促すもの(成長因子)を頭部に直接投与する治療が盛んになっています。その先の段階として『失われた器官を再生する』という意味での、再生医療の研究も盛んです。将来的にはiPS細胞を用いた治療も実現できるでしょう。そうなると、薄毛が進行した時、自分の髪を培養して再び戻す治療なども可能となります。もちろん、まだ『理論的』な方法でしかなく、実現には時間がかかりますが。ただ、確実に研究は進んでいます。薄毛治療の未来は明るいですね」
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