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ウーマン村本、紅白卒業「ももクロ」に「カッコいい」が物議 経緯知らずに擁護し、ファン「そういう問題じゃない」

   お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔さん(35)が、紅白歌合戦からの「卒業」を宣言して批判を浴びているアイドルグループ「ももいろクローバーZ」を、「逆にカッコイイなと思う」と擁護したため、「ももクロ」ファンは複雑な心境になっている。

   というのも、村本さんは「ももクロ」の曲を1曲も知らず、メンバーの顔も「ぼんやり」。その語った内容の多くが事実と異なるため、擁護されても素直に喜べない、ということだからだ。

  • 「『ももクロ』は紅白に出たくて音楽をやっているのではない」ウーマン村本の擁護にファンがガッカリ(写真は2014年紅白歌合戦のリハーサル時に撮影)
    「『ももクロ』は紅白に出たくて音楽をやっているのではない」ウーマン村本の擁護にファンがガッカリ(写真は2014年紅白歌合戦のリハーサル時に撮影)
  • 「『ももクロ』は紅白に出たくて音楽をやっているのではない」ウーマン村本の擁護にファンがガッカリ(写真は2014年紅白歌合戦のリハーサル時に撮影)

「卒業を宣言することは凄い勇気がいる事だ」

   村本さんは2015年11月30日放送のラジオ番組「オールナイトニッポン」に出演し、「ももクロ」が紅白卒業宣言をしたことで「何様のつもりだ」「落ちてから言うのはダサイ」などと非難されていることについて、

「全員が全員紅白を目指していると思うなよ、って思いません?」

と語りだした。「ももクロ」は紅白に出たくて音楽をやっているのではなく、音楽がやりたいからやっているはずであり、そこに人生を懸けている。それなのに紅白ファンはまるで紅白に出る事が全てのような「我がもの顔」で、紅白卒業について「え?紅白ですよ」「良いんですか?」とか言って批判をする。しかし卒業するのはその人の自由であり、卒業を宣言することは凄い勇気がいる事だ。

「今後も出れないわけでしょ。そこをあえて言いきっている。そっちじゃない所に行くって言うって凄くないですか?逆に言うと僕はカッコいいなと思いますよね」

   ただし村本さんは「ももクロ」の曲は一曲も知らないし、メンバーの顔もぼんやりとしか分からない。紅白は今まで見たことがないそうだ。今回の村本さんの発言について「ウーマン村本がモモクロを擁護」などといった報道がネット上に出て話題になると、「ももクロ」ファンは擁護してくれるのはありがたいけれど、語った内容の多くが事実と違うとし、

「カッコイイも何も メンバーが決めたことじゃないからな」
「ももクロが紅白出場が目標だと公言してたこと知らないでコメントしてないか?」
「ももクロは紅白出たがってただろ。少なくともメンバーはみんな」

などといった書き込みが掲示板に出た。

ファンとの大事な約束を破ったことに対する反感

   そもそも「ももクロ」と紅白は切り離せない存在なのだ。新人の頃は「紅白に出よう」と誓いながらNHKホール近くの路上でライブをしていた、というのは有名な話で、当時のメンバーは6人いた。この6人で紅白出場を目指すも、早見あかりさんが11年に脱退。しかし「6人全員で出る」という目標は捨てず、12年に紅白初出場した際には早見さん1人分のポジションを空け、早見さんの名前をメンバー紹介で出した。次の目標としては、早見さんが女優として大成して紅白の審査員になり、舞台上の5人との共演を目指していた。昨年の14年は急病で有安杏果さんが出場できず、ファンからのメッセージが書かれた衣装を着る予定だったため、「次の紅白で着る」と発表している。今年の落選が決まった時にはメンバー全員がショックを受け、リーダーの百田夏菜子さんが、

「もう泣き疲れた。笑 今でも情けないくらい紅白ってワードを口にするだけで涙がでてくる」

などとブログに書き悔しさを滲ませていた。卒業など考えられない状態なのだ。

   今回の紅白卒業宣言は所属事務所の「暴走」なのではないか、とも報じられている。ももクロの育ての親でもあるプロデューサー・川上アキラさんはツイッターで、

「今回落っこちたの受けての卒業」

などと説明したため、ネットでは「メンバーが可愛そうだ」といった声があがった。

   今回の村本さんのラジオでの発言を知ったファンは、「ももクロ」が紅白卒業で批判されているのは「何様のつもりだ」とか「落ちてから言うのはダサイ」などという話ではなく、

「一番の問題は、ファンと約束をしていた、いつか必ず6人で、紅白の舞台に立つ!って事と、去年病欠したメンバーと必ず5人で!って約束をしている。そーいった、大事な約束を反故にするような事だったから反感をかったと思う」

などと掲示板で説明している。