J-CAST ニュース ビジネス & メディアウォッチ
閉じる

国連弁務官、慰安婦めぐる日韓合意を批判 日本政府は抗議へ

   国連のザイド・フセイン人権高等弁務官は、2016年3月10日(現地時間)にスイス・ジュネーブで行われた国連人権理事会で、いわゆる従軍慰安婦について「先の大戦で日本軍による性奴隷になった人々」と表現した。これに加えて、慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を確認した15年12月の日韓合意を、元慰安婦の女性からも批判が出ていることを理由に疑問視した。日本政府は、発言内容に抗議する方針だ。

   菅義偉官房長官は3月11日午後の記者会見で、日韓合意は日韓の外相や首脳間で確認されている上、「国連事務総長をはじめ、米国・英国、そうした国々が歓迎している」と指摘。その上で、フセイン氏の発言を

「こうした国際社会の受け止め方と大きくかけ離れており、極めて遺憾」

と批判した。フセイン氏に抗議を申し入れた上で、日本政府の立場を説明する方針だ。