熊本のスーパーで「おにぎり10円」 驚異の安さを生んだ被災地事情とは

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   地震で物資の不足状態も報じられている熊本県で、あるスーパーに食品が大量に並び、おにぎりが10円、弁当が100円の安値で売っていたと、ツイッターで話題になっている。

「イオンモール熊本に食料大量にあります!」「エライことになっている」
  • おにぎりがなんと10円で陳列棚に山積みに(@r_tsubameさん写真提供)
    おにぎりがなんと10円で陳列棚に山積みに(@r_tsubameさん写真提供)
  • 弁当も500円前後から大幅値下げ(@r_tsubameさん写真提供)
    弁当も500円前後から大幅値下げ(@r_tsubameさん写真提供)

菓子パンやいなり寿司も、30円の安さ

   ツイッター上では、2016年4月20日夕から、店内の撮影画像とともにこんな状況を伝える投稿が相次いだ。

   画像を見ると、弁当やおにぎりが陳列棚に山積みされ、前出のような破格の値段が付いている。菓子パンやいなり寿司も、30円の安さで売っていた。ほかの食品は、通常通りの値段が多かったが、それでもかなりの量が並んでいたとも報告があった。

   これらの投稿は、次々にリツイートされ、被災地の実情はどうなっているのかと驚きの声が上がっている。

   投稿のスーパーは、16日の本震で震度6強の揺れを観測した熊本県嘉島町にあるイオン熊本店だ。この店では、外壁などに被害を受け、20日になってやっと営業を再開したばかりだった。

   報道やツイッター上の情報によると、開店して約600人もの列ができ、周辺の道路も渋滞するほどだったという。それがなぜ弁当などが大量に並ぶような状況になっているのだろうか。

   実は、ある事情があったというのだ。イオンの広報部では、取材に対し、次のように説明する。

「余震で休業した店舗の食品が回った」

「熊本県八代市などで激しい余震があって、八代店が熊本店の営業再開と同じ日に休業する事態になり、八代店の食品などが熊本店に回ったため量が多くなってしまいました。また、食品が足りなければ地震で困っているお客さまを裏切ってしまうと考え、通常より多めに仕入れたことも要因の1つでした」

   食品などについては、トラック輸送に頼っているが、道路事情は店にたどり着けないほどではないという。

   イオン熊本店の店長は、おにぎりなどを破格の安値にした理由について、「食品などが残って賞味期限切れで廃棄してしまうことは、地震のあったこの時期にはよくないと思ったからです」と取材に説明した。安さもあって、20日は弁当が18時ごろには売り切れてしまい、おにぎりや菓子パンなども売れてかなりなくなったそうだ。

   ただ、21日は、パンだけ同じ30円で売っていたが、ほかの食品などは通常通りの値段で売っているとしている。

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